「あの時、保健所に連れて行かれていたら…」売り物にならないと言われた子猫 里親のもとで成長、今は“お兄さん”に

渡辺 陽 渡辺 陽

金太郎くん(オス・5歳)は、大阪府のペットショップで販売されていた。しかし、小さい頃に遊んでいた時に眼をぶつけたようで左眼が傷ついてしまい、白く濁ってしまったため保健所に連れていかれることになっていた。

大阪府に住む杉田さんは、ペットショップのオーナーと杉田さんの親戚が知り合いだったので金太郎くんのことを聞き、動物好きだったので引き取る決意をしたという。

人懐っこい猫

2016年8月、ペットショップまで金太郎くんを引き取りに行った。人懐こい猫だった。家に連れてきても緊張することなく、ずっと猫じゃらしで遊んでいた。眼球の傷はもう治ることはないそうだが、獣医師が言うには、もう痛くはないということだった。

呼びやすい名前がいいと思い、金太郎という名前にした。「きんちゃん」という愛称で親しまれている。

弟を迎えて成長

金太郎くんはとてもおっとりしていて、あまりなでられるのは好まないクールボーイ。まったく人見知りせず、杉田さんの家族や友達にも人気なのだという。

「お腹を向けて床にゴロンと寝転がって私のほうを見ていたり、にぼしを見ると嬉しそうに飛んできたりします。毎日可愛くて、仕事で疲れても毎日癒されます」 

杉田さんは、金太郎くんを迎えてから1年半後、知り合いから子猫が生まれたと連絡をもらい1匹引き取った。名前は翔くんにした。金太郎くんは、お兄ちゃんの意識が芽生えたのか、翔くんがやんちゃをしていてもそばで優しく見守っている。

「猫は言葉が発せないので幸せかどうか、本当の気持ちは分かりませんが、日々愛情を注いで大切に育てていこうと思います。金太郎が保健所に連れて行かれていたら、と想像すると悲しくなりますが家族になれてよかったです」

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