湯河原の伝説ラーメン店「飯田商店」を捜査、一杯1980円の価値は?速攻で予約完了の秘密は?

ラーメン刑事(デカ)取調メモ

小川 泰平 小川 泰平

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通として知られる。「ラーメン刑事」のYouTubeも配信している小川氏が、当サイトにお勧めのラーメン店を紹介する。

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 神奈川県の湯河原にある伝説のラーメン店「飯田商店」に行ってきました。現在は完全予約制。全国から湯河原まで足を運ぶファンも多く、あっという間に予約完了になるほどの人気店です。

 「しょうゆチャーシュー麺わんたん入り」をいただきました。価格は1980円。通常の「しょうゆ らぁ麺」が1300円ですから、都内のラーメン店の倍の値段である。それだけの価値があるかどうかは、食べてみれば分かる!

 店主の飯田将太さん(44)は2010年に店をオープン。今や「ラーメンの聖地」と呼ばれるまでに成長させた。全国3万1000店のラーメン店の頂点と言っても過言ではない。その「美味(うま)過ぎる麺の謎」を究明してみた。

 スープは間違いなく美味い!2年前にスープを変え、より一層、美味くなった。全国各地から、選りすぐりの食材を仕入れ、こだわり抜いている。スープはもちろん、具材も全く手を抜かない。チャーシューも、ロースとバラの2種類を使い、全く違う豚を使っている。

 それよりも、「麺の美味さ」が気になる。もちろん、自家製麺である。店内奥に製麺室がある。

 店主に事情聴取をすると、「使う小麦にもこだわっているが、日によって、天候等を考慮し、加水率も変えている」という。どのぐらい加水率を変えているのか聞いてみた。「0.25%~0.5%くらいは変えます」とのこと。また、「茹(ゆ)で時間も数秒ですが、変えている」とのこと。天候や暑さで加水率を変えるのは理解が出来るが、同じ日で茹で時間を変えるのは、ちょっと理解が…。

 店のオープンから閉店までの4時間ちょっとの間でも、麺が熟成していくので、そのタイミングによって茹で時間を3秒、4秒、長くしたりしている。小麦本来の旨みを引き出す製法として、加水率と茹で時間に秘密があったのだ。

 この飯田商店も、実はオープン当日のお客様は、たった2人から始まったそうだ。日々、美味しいラーメンをお客様に提供するため、オープンから10年以上が経っても決して手は抜かない、いやそれどころか、今でも、もっと美味いラーメンをと研究しているとのこと。お話を聞いていて店主が「ラーメン」を大切にしているのが本当に良く分かりました。

 静岡県沼津市のララポートのフードコート内にも「飯田商店」がある。店主も頻繁に顔を出し味のチェックには余念がない。ララポートの「飯田商店」も確かに美味い が、本店とは味も値段も違う。

 私が店の選定で監修しているCS放送「映画・チャンネルNECO」のドラマ「ラーメン刑事」で、飯田商店は第6話として9月26日に初放送されます。主演の津田寛治さんと共に私も撮影に立ち会いましたが、津田さんは「美味すぎて、腰が抜けました」と絶賛していました。

【取調メモ】
店 名・らぁ麺「飯田商店」
住 所・神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14
最寄駅・JR湯河原駅から徒歩10分ぐらい
営業時間・11時-14時入店
定休日・火曜、水曜 
スープ・選りすぐりの素材入り
麺・自家製麺

※予約は、https://omakase.in/ja/r/ic136332

【YouTube「ラーメン刑事」チャンネル】
https://youtube.com/channel/UCMRGHBVMiw-YE-qaNW5tHgA

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