コロナ禍で苦しむ動物園や水族館を応援しようと「#がんばれ動物園水族館」をつけた投稿がTwitterを中心に賑わっているのはご存知だろうか。臨時休館や入場制限を余儀なくされ行きたくとも行けない状況でも、多くの人々が自分のお気に入りの施設や動物、水のいきものたちを紹介しながら動物園や水族館にエールを送っている。自分史上一番のお気に入りハグとしてなお（＠nao_daxhana）さんが投稿したのもそのひとつ。
重量級のゾウが動物園スタッフにギュッとハグをしている愛らしい姿に「重たい〜」「写真を見ていつか行ってみたくなりました」と注目を浴びている。
写真に写っているのは、愛媛県にある県立とべ動物園にいるアフリカゾウの砥愛（とあ）ちゃん。10年もとべ動物園に通い、アフリカゾウの沼にハマっているというなおさんにお話を伺いました。
――この写真はいつ頃のものですか？
「実は古い写真なんです。砥愛ちゃんは今8歳になって、高さ（地面から肩や背中まで）が軽く大人の身長を超えています。子ゾウだった頃と違い、動物園スタッフと直接スキンシップすることはもうありません。この写真は11カ月頃だったと思いますが、当時はまだスタッフさんの肩よりも低いくらいの高さなので、夕方の掃除をしているところを砥愛ちゃんが遊んで欲しくて抱きついちゃったんです」
――甘えん坊なんですね。
「とても天真爛漫な女の子で、優しくて繊細な性格のお姉ちゃんの媛（ひめ）ちゃんと違い、末っ子特有なのか、自然哺育で育った環境のせいなのか、アフリカゾウには珍しく人懐っこくてチャレンジャーな一面も持っているんですよ」
――確かに動物園スタッフのことが大好きって伝わってくる写真ですよね。
「それまでにもスタッフさんにハグしたり大好きなんだな〜って伝わるシーンをたくさん見てきていたので、そんな無邪気な姿をとらえられる一枚を狙っていたんです。そうして自分史上、最高のハグ写真が撮れました」
――砥愛ちゃんを見守るなおさんの優しい眼差しも感じます。
「ゾウが大好きすぎて、今はあまり行けませんがコロナ禍の前は週2くらいはとべ動物園に通っていました。この動物園には、日本初の人工哺育に成功したホッキョクグマのスーパーアイドル・ピースちゃんがいますが、媛ちゃんだって日本で初めて人工哺育で育ったゾウなんです。それに、お母さん、お姉ちゃん（媛ちゃん）、妹（砥愛ちゃん）の一家が一緒に過ごす姿が見られる国内でも稀な場所なんですよ。だからゾウ好きにはたまらない場所なんです。砥愛ちゃんは生まれて初めてお披露目された時からずーっと成長を見守ってきたので、人の腰までだった高さが、肩を抜かし、頭も抜かしていく様子や、牙がはえ始めたことに気づいたりすると、成長したな〜と嬉しくなって可愛さが込み上げてきます」
――愛がすごいです。
「通いすぎて動物園スタッフの皆さんからも知られるようになって、今では仲良くさせてもらっています。見守り続けていると、ゾウの観察力みたいなものが身についてきて、気になる動きを見つけたり、スタッフが見ていない時に転んだりすることもあるのですぐにお伝えしたりすることもあって、なんだか可愛い姪っ子の成長が気になる親戚の叔母みたいですね（笑）」
――「#がんばれ動物園水族館」のツイートをしようと思ったのは何故ですか？
「普段はTwitterで、動物園好きの同志と推しの動物の愛らしさを共有するのを楽しんでいるのですが、この企画を知って、こんな可愛い子がいるんだよって魅力を知らない方に伝わったらいいな、行きたくなってくれたら嬉しいなと思って投稿しました」
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この「#がんばれ動物園水族館」のきっかけをつくったのが、森永乳業の人気コーヒードリンクブランド『マウントレーニア』。「たとえ足を運べなくてもその口コミはコロナ禍の動物園や水族館の応援になる！」と、SNSで動物園・水族館の情報や動物の魅力を投稿してもらうキャンペーンを実施し、なおさんの投稿はじめ、多くの人たちが動物や水のいきものの写真を投稿している。見ているだけでも癒やされる口コミばかりなのだ。「気軽に動物園の支援ができるって私にとって嬉しいことなんです。ZOO友たちもTwitterに投稿しているのを見ますよ」となおさんは話す。
他にもマウントレーニアでは「マウントレーニア 深い癒やしプロジェクト」を展開して全国11の動物園と水族館の飼育員たちが撮影したかわいらしい動物がパッケージになった『「マウントレーニア カフェラッテ」～深い癒やしパッケージ～』を発売したり、その売上の一部を動物たちのエサ代として支援する取り組みを行なったり、動物園・水族館好きをはじめとても好評なのだという。
「#がんばれ動物園水族館」の取り組みは8月24日まで。投稿したり、マウントレーニア（@mtrainier_jp）の投稿をフォローまたはリツイートして応募すると、抽選で50名に動物園・水族館グッズが当たるのでぜひ、あなたも参加を。動物や水のいきものを見るだけでも癒されること請け合いです。
（まいどなニュース特約・上野 明子）
