東京五輪の閉会式ではけん玉が登場して、世界にけん玉をアピールしてちょっとだけ脚光を浴びました。日本人の多くが子どものころに遊んだことがあるけん玉ですが、センサーを内蔵したIoTけん玉「DENDAMA」もあるのです。
けん玉のトリック（技）をセンサーが認識
けん玉のトリック(技)をセンサーが認識する次世代のけん玉であるDENDAMAを開発したAXELL株式会社の広報担当・コゾロフさんに開発の背景や人気について伺ってみました。
「DENDAMAのプロトタイプが開発されたのは2015年です。昔ながらの遊びで子供たちと遊びたいという高齢者の要望をお伺いし、けん玉にゲーム要素を追加することで世代を超えて遊べるアイテムを作ることを目指しました。けん玉愛好者のみならず、ゲーム好きの方、フィットネスに興味がある方などにもご購入いただき、2019年の公式大会では200名近くのお客様に会場のDENDAMAバーへご来場いただきました。今年は専用アプリのアップデートや海外展開を予定しており、さらに多くの方にお楽しみいただけるよう進化していきます」
2017年に発売された初代DENDAMAはサイズが大きくプレイしづらいトリックもありましたが、現在発売中の「Version2.0 Gummyシリーズ」では全面的にプロダクトを刷新。電子回路の設計を見直したことにより、一般的なけん玉と同じサイズになりました。本体に内蔵したコイルセンサーやジャイロセンサー、加速度センサーにより、どういう動きをしているのか、どちらに傾いているのかを検知。これによって「とめけん」はもちろん、「飛行機」、さらには「ウグイス」などの皿のフチに玉を乗せる技も判定可能になりました。また重量配分も木製けん玉と同じように、けん：玉＝1：1となり、初めての人でも違和感がなくトリックができるようになりました。
DENDAMAにはバッテリーが内蔵されていて、充電はmicro USB Type-Bのケーブルで接続するだけ。技が決まると大皿、小皿、中皿がいろいろな色に光るためサイバー感があり、玉は全体がラバーコーティングされているので、静止系の技も決まりやすくなりました。
DENDAMAで遊ぶには、あらかじめ専用アプリ(無料)をスマホやタブレット端末に入れておきます。DENDAMA本体とBluetoothで接続すればOKです。ゲームのコンテンツは、初心者にも優しい「チュートリアルモード」「落ちゲー」「音ゲー」「ゾンビ対戦」などがあり、ゲームは随時更新されるとのこと。一部のゲームはオンライン対戦機能に対応しており、離れた場所にいるプレイヤーと対戦できます。実力は「レーティング」として表示され、今後同じレベルのプレイヤーとオンラインで対戦ができる機能などが追加されていく予定だそうです。
DENDAMAのスイッチをオンにして、アプリを立ち上げると、愉快なサウンドが流れます。Movieモードでは、「大皿」「中皿」「小皿」など基本的なことから、「おみこし」「ひっつき虫」「宇宙遊泳」「エベレスト」など、聞いたことがないトリックも動画で解説してくれます。
さらに、DENDAMAが楽しめるバー「DENDAMA&DARTS RE/D(デンダマアンドダーツ・リード)」が渋谷スクランブル交差点前にあるとのことで、さっそく行ってきました。
渋谷スクランブル交差点間近の「けん玉バー」
DENDAMAやけん玉が楽しめるバー「DENDAMA&DARTS RE/D」は、渋谷駅徒歩20秒という好立地にあり、スクランブル交差点を歩いているとけん玉の看板が目に入ります。お店に入ると、世界初のDENDAMAアーケード機「DENDAMA＋（デンダマプラス）」が置いてありました。アプリ版では2名までですが、アーケード版では最大4名での対戦ができ、専用カードへの成績記録も可能。パーティーゲームやオフィシャルゲームがあり、練習用のプラクティスモード、けん玉検定も受検可能。
DENDAMAは「けん玉検定」のオンライン受検ができ、合格すれば合格証の申請も可能です。けん玉検定は「一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク（けん玉検定運営）」公認。ルールは簡単で、100秒以内に5つのトリックを成功させれば合格です（このルールはDENDAMAのみに適用されます。通常のけん玉検定では各トリック5回中1回成功でクリア）。受験は1日1回のみで飛び級はないため3級からスタート。ひとりでもオンライン対戦もできるDENDAMAはコロナ禍でも楽しめますね。
◇ ◇
▽「DENDAMA&DARTS RE/D」
https://reid.dendama.co.jp/
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町 22-2 渋谷西村總本店 3F
