若い世代が見ても絶対に面白い!“13日の金曜日”に無声ホラー映画の活弁上映会 企画したのは学生「魅力もっと伝えたい」

黒川 裕生 黒川 裕生

8月13日の金曜日―。半世紀の歴史を誇る神戸の名画座「パルシネマしんこうえん」で、無声ホラー映画の活弁上映イベント「怪奇と狂気の無声ホラー」が開催される。作品はホラー映画の原点とも言われる「カリガリ博士」(1920年、ドイツ)!そして企画したのは、なんと“シネコン世代”の大学生たちだ。「私たちにとっては古いようで新しい上映スタイル。同世代にもこの感動をぜひ体感してもらいたい」と力を込める。

神戸のミニシアター「元町映画館」を拠点に、映画の魅力を発信すべく2015年に結成された学生グループ「映画チア部」。メンバーの東真優さん(立命館大学2年)、梁瀬萌乃花さん(同志社大学4年)は昨年、それぞれ元町映画館で無声映画の世界に初めて触れ、「生演奏と共にサイレントフィルムを鑑賞することに新鮮な感動と衝撃を覚えた」という。

今では上映される機会が少なくなった無声映画の魅力をもっと広めたい。そう考えた2人を中心に、映画チア部でも上映会を開こうと準備を進めてきた。

梁瀬さんは「台詞や音のない映画なんて面白いのか?と思われるかもしれませんが、観客は考える余白を与えられ、想像力をより強く掻き立てられます。活弁とピアノによって、その場で映画が作り上げられていくライブ感もたまりません」。東さんも「伴奏上映や活弁上映があっても、若い世代はほとんど足を運びません。でもこんなに面白い世界を知らないなんてもったいない!真夏の夜、映画館でユニークなひとときを過ごしてみませんか」と呼び掛ける。

ゲストは日本でも数少ない活動写真弁士の大森くみこさん、サイレント映画専門の楽士である鳥飼りょうさん(ピアノ)。19時半開始。前売り学生1500円、一般1800円。

■チケット販売サイト https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02a709e9rvs11.html

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28日には別の自主上映会「ポップでビターなシンセダイ」

発足以来、神戸から大阪、京都と支部を拡大している映画チア部。関西で上映される機会の少ない作品の紹介にも力を入れており、今月28日(土)には、神戸アートビレッジセンターにて「ポップでビターなシンセダイ」と銘打った自主上映会を実施する。

上映するのは、映画会社「イハフィルムズ」が配給した「愛しのダディー殺害計画」(イリエナナコ監督、2019年)、「旅愁」(呉沁遥監督、2019年)の2本。それぞれ監督とイハフィルムズの髭野純さん、映画チア部のメンバーによるトークショーも予定している。12時半開場、12時45分上映開始。

【前売り1作品】学生800円、一般1300円

【前売り2作品】学生1500円、一般2500円

■チケット販売サイト https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0271x17102t11.html

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