8月3日、兵庫が誇る高級手延素麺「揖保乃糸」がTwitterで突如トレンド入り。「おいおい、どうしたどうした？」と思う間もなく、今度は「生産終了」という注目ワードの関連としても揖保乃糸にスポットが当たったため、揖保乃糸を愛する人たちが「まさか」の事態を予感してざわつく“事件”があった。一体、何が起きたのか。
メーカーに聞いてみよう
「生産終了しないです」
揖保乃糸を製造販売する兵庫県手延素麺協同組合（兵庫県たつの市）に確認すると、営業部企画課の担当者は笑いながら断言した。高品質で知られる揖保乃糸は、コロナ禍の影響もあって昨年から家庭用の需要が伸びているといい、「生産終了どころか、むしろかなり好調です」（担当者）。
揖保乃糸トレンド入りの発端はおそらく、あるユーザーによる「娘に揖保乃糸より安い素麺を食べさせたら『………このそうめん何？』『幼稚な味がする』とか山岡士郎みたいな事を言われた」（要約）という3日朝の投稿。これが広く拡散されたことで、多くの人が堰を切ったように「揖保乃糸がいかに美味しいか」について熱く語り出したのだ。揖保乃糸はいいぞ。
一方の「生産終了」は、「ホンダNSXが2022年12月で生産終了する」という同じ日に報じられたニュースに由来。この2つのトピックが同時間帯に注目を集めたため、関連するトピックのように表示されたとみられる。
もちろんツイッタラーたちもすぐ“真相”に気づき、「揖保乃糸が生産終了するのかと思って焦った」といった投稿が相次ぐ事態に。Twitter社によると、トレンドは「アルゴリズムによって決定」され、「今まさに注目されているトピックが選び出される」という。
ある意味では「生産終了している」？
揖保乃糸がトレンド入りしたことについて、兵庫県手延素麺協同組合は「暑い日が続くこのタイミングで注目されたことは、とてもありがたく思っています」と感謝する。
ところで先ほど「生産終了しない」という発言がありましたが、揖保乃糸は冬の間に製造するので、今年の分はある意味ではすでに「生産終了している」と言えなくもないそうです。
