2回目の接種用に取っておくべき分
在庫の4300万回のうち、2回目の接種分として取っておかなければならない分は、一体どれくらいでしょう?
一般接種(1回目の接種回数)―(2回目の接種回数)=24855310―12055974=12799336回
医療従事者(1回目の接種回数)―(2回目の接種回数)=5977868-4986483=991385回
上記より、6月末時点で2回目の接種として予定されている12799336+991385=13790721回分を、すでに1回目を接種した方のために取っておかなければならないことになります。
したがって、在庫として残っていると考えられる分から、2回目接種のために取っておくべき回数分を引くと、約3000万回分となり、仮に今後全く国からの供給がなされないと仮定しても(そんなことはないのですが)、現状、約1500万人の方が、ファイザー製ワクチンの新規の予約を本来はできるはず、ということになります。
前半で述べたように、『ワクチン不足』の解決のためには、①都道府県が調整して、在庫のある市町村から、不足している市町村に移す、②市町村が調整して、在庫のある医療機関から、不足している医療機関に移す、といった調整が必要になるわけですが、それについて実効性のあるものとすること、そして、根本的な問題として、在庫のある自治体(あるいは医療機関)と足りなくなる自治体(同)の間に大きな差が生じているのだとすれば、なぜそうなってしまったのか、今後はもう少し、ワクチンの配分方法やデータの取り扱い等について、工夫が必要になってくるだろうと思います。
スピードのみならず、着実・確実に、が肝要かと思います。
【参考資料】
・東京都モニタリング会議(2021年7月8日)
・世界の感染状況(人口比)
・厚生労働省各種通知
・都道府県、年齢3区分別人口(総務省統計局)
・国内のワクチン接種状況(官邸)(厚生労働省)
・世界のワクチン接種状況(2回接種した人の人口に占める割合)