熊?UMA?福島の山中で牙剥く謎の生物を激写→2日後“本人”から返信が…「こんな可愛い顔だったんだ」 

広畑 千春 広畑 千春

 木が生い茂る福島県の峠道。こちらに向かって牙を剥き威嚇してくるのは…黒茶の毛とまん丸い耳の…熊!? いや、それにしては脚が長すぎるような??まさか新種?

 そんな不思議な生物の写真が、Twitterに投稿され話題を呼びました。日本きっかけデパート(@nihonkikkake)さんの「野犬のような熊のようなUMAのような。」という6月15日のつぶやき。スレッドは「UMAではなくやせこけたKUMAだと思われます」「僕です。すみません、気が立ってました」「冬毛が長くなった甲斐犬では」「これはかわいいハムスターですね。間違いない」…とマジレスネタレス入り交じる反響で、3.5万以上のいいねを集めています。

 撮影したツイ主さんの知人で、野鳥撮影が趣味という矢部さん夫妻に聞きました。

-この写真はどこで?

「福島県天栄村の国道118号線、鳳坂峠です。この日も野鳥撮影に出掛けていたのですが、道沿いの工事現場の中にいたのを偶然見かけて。一度は通り過ぎたものの、やっぱり気になって引き返したんです。とはいえ熊だと危険なので、50mほどの距離をあけて車越しにカメラを構えたら、最初はきょとんとした顔をしていたのに、シャッター音を聞いてすごい形相に。ちょっと怖かったので数枚撮って逃げました」

-確かに怖いお顔です…。

「この道は車も人もめったに通らなくて、熊がいてもおかしくない場所なんです。別の場所ですが熊には2回ほど遭遇した事がありますし、私たちもてっきり熊だと。でも、それにしては脚が長いし、工事現場の中にいるって?と不思議で。子熊が迷い込んで飼われているのかも?などひとしきり妄想してしまいました(笑)」

 はてさて、KUMAなのかINUなのか、UMAなのかHAMUなのか。スレッドの賑わいさめやらぬ2日後の17日、事態は急展開を迎えます。

 Twitterに投稿されたのは「本人から連絡が来ました。『犬です』」との続報。実はこの子、迷子になったまま手がかりなく、飼い主さんがずっと探し続けていたワンちゃんで、ツイートを見た飼い主さんの知人が17日午前にツイ主さんに連絡し、その日のお昼過ぎに無事保護されたというのです。

 工事現場の人によると、現場には2週間ほど前に現れて住み着いていたそうですが、あと2週間で工事が終わってしまうため、どうしたらいいのか困り果てていた所だったのだとか。

 「本当に良かった。でも犬だったんですね(笑)。撮っている時はかなり怖かったんですが、こんなまん丸の目の可愛い子だったんだ」と矢部さん。正真正銘の「INU」であることが証明され、無事、飼い主さんの元に戻れたワンちゃん。この表情を見ているだけで、こちらもホッとするようです。

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