自分が直した椅子でパートさんが怪我→全治1週間のはずが「障害が残る」と言われ どうする職場での誹謗中傷

長岡 杏果 長岡 杏果

職場に一人や二人はいる困った従業員がいますよね。若くして一般職から管理職になったゆうきさん(男性・30代)もパート社員からの誹謗中傷を受けて困っているようです。お話を伺いました。

――管理職になったことで、人間関係について困ったことはありましたか?

そうですね。管理職になってまだ2年目ですが、ささいなことからパート社員からの誹謗中傷を受けるようになってしまいました。

きっかけは休憩室の椅子の破損だったんです。たまたま破損していたのを私が見つけて補修をした次の日、Aさんがその椅子に座ったところ再度破損し転倒してしまったんです。Aさん自身は尻もちをついた形になってしまい、私が意図的にけがを負わせたと言われてしまいました。翌日、Aさんは父親を連れて来店。店内にお客様もいらっしゃる中、30分以上罵倒されることとなってしまいました。「娘はあなたのせいでけがをした」「わざとやったんだろ」とまくし立てるように言われ、補修が甘かった点は認め、それでも故意ではなかったことを説明し謝罪しましたが、「謝罪が欲しいわけではない」と言われ通院のためしばらく休業したいといわれました。

――そうだったんですね。Aさんの具合はどうだったのでしょうか?

最初に行った病院で診断書をもらい、打撲で全治1週間という診断だったようです。しかし、その後もAさんは痛みを訴え、3カ月を過ぎたときに病院ではこれ以上なにもできない、いわゆる完治の状態だと報告されました。しかし、Aさんやその家族からは障害が残るかも知れない、外出もできない。精神的にも肉体的にも傷付いたから私を訴えると言われました。

同僚がAさんをたまに見かけると普通通りに生活しており、同僚に気が付くと逃げるように居なくなるような行動をしていたそうで。身体に関する説明も相手によってあやふやだったんです。

――大変でしたね。その後Aさんは復帰されたんですか?

いえ、しばらくは病欠扱いでした。その間会社からも「どの業種ならできそうか」などと復帰に向けての話し合いを何度もしましたが、「わからない」と答えるばかりで。対応する管理職も長期にわたり難癖をつけられて疲弊していきました。

半年を過ぎる頃に退職届が出され、理由に関しては私の顔を見ると怖くて精神的にも肉体的にも苦しいと書かれていました。

退職届が受理されてからも、「ゆうきさんには会いたくないけど買い物に来た」とわざわざ他の社員に言いながら来店するんです。

本当に精神的に苦しいならできない行動だと思うんですけどね…。

この件で私自身も苦しくなってしまうことがあり、なにが間違っていたのか家族に相談したりしていました。

――今回の件でゆうきさん自身が考えたことはありますか?

はい。今回の件で、突然加害者扱いされてしまうことがあるということが本当に怖いと思いました。もしかしたら、Aさんは私に対して普段からなにか気にいらないことがあったのかもしれません。それが今回の件で大きくなってしまったのかなと考えました。管理職としてまだまだ未熟ですが、いっそう周りに目を配るよう努めていきたいと思っています。

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