1匹よりも、2匹の方が楽しいよね!保健所から引き出された人懐っこい猫、すぐに先住猫の「相棒」に

渡辺 陽 渡辺 陽

ハナちゃん(8歳・メス)は、2012年11月、東京キャットガーディアンが川崎の保健所から引き出した猫だった。その後、里親の渡辺さんと出会うまで1年4カ月ほどシェルターで暮らしていた。

先住猫くまごろうちゃんの相棒を探して

東京都に住む渡辺さんは、くまごろうちゃん(くまちゃん)という保護猫を飼っていたが、くまちゃん1匹でいるよりも、くまちゃんも渡辺さん夫妻も楽しいのではないかと思い、2匹目の猫を探していた。飼うなら保護猫にすると決めていた。

すぐにくまちゃんと一緒にできた方がいいと思い、白血病や猫エイズなど検査がすべて済んでいる猫で、避妊手術も済んでいる猫を希望した。いろんな保護団体のサイトを見て、東京キャットガーディアンに申し込みをしたという。

2013年3月9日、渡辺さん夫妻は猫を見に行き、担当者にくまちゃんの性格を伝え、相性が良さそうな猫を選んでもらった。ボランティアは、3匹の候補猫を見せてくれた。

「ハナはその中の1匹でした。夫の足元から離れない人懐っこい猫で、もうこの子だなと即決しました」

先住猫くまちゃんより強いハナちゃん

渡辺さんは、そのままハナちゃんを連れて帰り、くまちゃんが入れない一室をハナちゃんの部屋にした。ハナちゃんはそこでしばらく夫と暮らし、渡辺さんはくまちゃんと生活した。

鼻周りに模様があるので、鼻と花で、ハナちゃんという名前にしたという。

くまちゃんは、「入れない部屋に何かいるーーー」と、ほぼずっと扉の前で過ごしていた。渡辺さんは、3日目くらいに2匹を対面させてみた。激しいケンカをするということはなかったが、半日くらい一緒にいさせて、夜は別々の部屋で過ごす生活をしばらく続けた。夜、初めて一緒にした日は、飽きることなくひたすら追いかけっこをしていたという。

「大丈夫かなと思っていたら、翌朝、私たちのベッドの足元で仲良く一緒に寝ていました!

その姿を見て、本当にうれしかったのを覚えています」

それからは、一日中一緒に過ごすようになったという。

くまちゃんは1匹でいると運動不足になりがちで、ちょっとぽっちゃりしていたが、ハナちゃんと遊ぶようになって、スッキリスリムになった。

「ハナはキビキビして活発で、いつも走り回っています。人間には甘えますが、くまには強いんです(笑)」

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