工事現場の「あれ」がまさかのアートに アイデア自在のオリジナルデコが話題に

コノコト コノコト

道路や工事現場での規制の目印などで使われるパイロン。武骨な円すい状の見た目にデコレーションを加えたオリジナルパイロンが富山市内に登場し、「かわいい」「ユニーク」とちょっとした評判になっています。養生テープや反射材で「ほっこり」「にやり」とするような見た目に仕立てています。

無機質な印象を柔らかく

カラーコーンや三角コーンとも呼ばれるパイロンにオリジナルのデコレーションを施すのは、富山市に暮らす平山尚美さん(56)。
「街の至るところで見掛けるのに、無機質で冷たい感じがするなぁと思って」と4年ほど前から制作に取りかかったそう。ホームセンターで一つ300円からと、気楽に買えることもあって思いつくままにデコっていったのだとか。

これまでの「作品」を見てみると、愛らしい見た目のパイロンから人気キャラをイメージさせるものまでさまざま。
例えば、あの凄腕スナイパーの目を描いたパイロンは、眼光が鋭く、侵入者を寄せ付けない威圧感があります。

マッチョポーズやバレリーナを描いたシリーズは、バーで連結した姿をイメージして作りました。上に挙げた手がバーを支えているように見えるのがポイントです。

実際に道路で使用

評判を呼んだのが、地の赤色を生かしてサンタクロース風に仕立てたパイロンです。
愛らしく目にも付きやすいことから、青や黄色でも制作し、富山市のまちなかでは週末、実際に道路で使われています。

作品がさらに進化することも。
以前に作ったチューリップを描いたパイロンを何げなく見ていると、「光の国からやってきた正義の味方」の胸のマークに見えてきたのだとか。青い丸を作って貼り付けたところ、想像以上の仕上がりに満足したそうです。

遊び心から実家の母が所有する竹林で、顔を出したばかりのタケノコの上に置いてみました。

しばらくして様子を見に行くと・・・

だいたい20日間で高さ9メートルの高さに。正義のヒーロー並みに大きくなりました。

今後は、地元富山にちなんだ「越中八尾のおわら」柄や、県の鳥「ライチョウ」柄などを作ってみたいと意欲を語る平山さん。「見た人が写真を撮りたくなるようなパイロンを作ってみたいです。誰に頼まれたわけでもないけど(笑)」

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