牛乳屋さんに保護された兄弟猫 極度の人見知りだけど、家族には「構って構って」ニャーニャー甘える

渡辺 陽 渡辺 陽

寄り添って眠る2匹の子猫

ハチワレ猫ののりまきくん(7歳・オス)とシャムトラの鉄男くんは、高知市内で牛乳屋を営む人に保護された。高知県に住む古川さんの友人は、SNSで女性が保護したのりまきくんと鉄男くんの里親を募集した。

古川さんは元保護猫の先住猫を1匹飼っていた。人生で初めて飼った猫で、その可愛らしさに魅了されていた。保護猫に抵抗がなく、のりまきくんと鉄男くんの写真を見た時、自然に家族に迎えたいと思ったという。

2014年5月、古川さんは子猫を見に行った。兄弟3匹いるようだったが「先住猫がいるので2匹しか引き取れないな…」と悩みつつ、保護主のところに到着すると、すでに1匹は新しい飼い主に引き取られていて、2匹しか残っていなかった。生後2ヶ月くらいになっていた。寄り添って眠る2匹が可愛らしく、見た瞬間に里親になると決めた。

のりまき、鉄男と命名

後日、のりまきくんと鉄男くんを連れてくると、当時3〜4歳だった先住猫は、「おや?知らない人来ましたけど」という感じで、一方的に警戒した。子猫2匹は天真爛漫に過ごしていた。

ハチワレ猫は、見た目がのりまきにそっくりだったので、「のりまきくん」という名前にした。シャムトラ猫は斜視だったので古川さんは心配した。成長するにつれ治ると分かったが、強く育ってほしいと思い「鉄男」と名付けたが、か弱いイメージにそぐわなかったので「小鉄」と呼んで、どこかのタイミングで「鉄男」に変えるつもりでいた。2歳くらいまでは「小鉄」と呼んでいたという。

兄弟揃ってかまってちゃん

のりまきくんは人見知りをして来客があると隠れてしまう。体重は10㎏近くあり、運動神経が良く、おもちゃで遊ぶのが大好き。何かを察知する能力が高いので、爪切りや病院へ連れて行く気配を感じるとすぐに隠れてしまう。気を引くためにあえて嫌がらせをすることもある甘えん坊だ。

「ごはんを食べているところを見ていてあげないと気が済まないんです。1階で仕事をしているのですが、ニャーニャー鳴いてごはんを要求するので、遠隔でごはんを出せる自動給餌器を買って2階に置いたんです。一時期問題は解決していたのですが、最近はごはんを出しても2階へ行こうとせず、鳴き止みません。一緒に自動給餌器のところに行くと、何事もなかったかのようにごはんを食べ出したので、ソーッと1階の仕事場へ下りたのですが、私がいないことに気づくとまた1階の仕事場へ降りてきて文句を言うんです。早朝のごはんは私が起きていなくても食べているので、仕事をしている私にかまってほしいのだと思います」

鉄男くんは極度の人見知り。家族以外の人の前に姿を見せたことがなく、「幻の猫」と呼ばれている。

「天然というか、ちょっとおバカさんというか、抜けている感じがします。ニャーニャーとよくしゃべります。仕事をしている私の背中と椅子の間にわざわざ挟まって寝る甘えん坊です」

古川家の家族の会話の半分以上が猫たちの話だという。何をするにしても猫のことを最優先に考える。

「夫婦2人で暮らすより何倍も楽しい時間を過ごしています。笑いが絶えない毎日です」

 

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