愛犬の診察で動物病院に行くと「子猫の里親募集」の張り紙 縁を感じて2匹の里親に「猫の魅力にどハマリ」

渡辺 陽 渡辺 陽

珍しく動物病院に行った日

カイくんとギル坊(いずれも2歳・オス)は、2019年3月末、他の2匹の兄弟と一緒に動物病院の裏にいたところを保護された。生後1か月くらいだった。母猫はいなかったので、誰かが捨てたのかもしれない。動物病院が里親を募集したところ、2匹はすぐに里親が決まり、カイくんとギル坊は残ってしまった。

山口県に住むNさんは、昔から猫を飼いたいとずっと思っていたが、先住犬キッドくん(当時10歳)がいたので、一緒に飼うのは難しいと思っていた。2019年4月21日、キッドくんの調子が悪かったので、お母さんがかかりつけの動物病院に連れて行くと、子猫の里親募集の張り紙が貼ってあったという。

「母が子猫の里親を募集していると連絡をくれたんです。犬は病気ではなかったのですが、このタイミングで動物病院に行ったのもなにかの縁だ!と思い、翌日子猫に会いに行きました」

1匹だけだと思ったら2匹いた

張り紙に掲載されていたのは1匹だけだったが、動物病院には2匹いた。

「1匹だけだと思っていたのでびっくりしました!まだ手のひらサイズのカイとギル坊を実際に見ると、どちらか1匹だけ飼う気にはなれず、2匹とも引き取ろう!と即決しました」

Nさんは、2匹が本当に可愛くて、「可愛い」という言葉以外思い浮かばなかったという。

2019年4月24日、お母さんが2匹を迎えに行った。最初は新しい環境に戸惑い警戒していたが、すぐに部屋で遊ぶようになり、夜にはNさんのお腹の上で寝そべり、キュンキュンと鳴いた。

先住犬キッドくんとは生活空間を分けた。キッドくんは、最初は怒っていたが、少しずつ対面させると1週間ほどで仲良くなった。Nさんは、キッドくんと猫の相性が心配だったが、一緒に寝たり遊んだりし始めたので安心した。

カイくんという名前はお母さんがつけた。ギル坊は、アニメ好きのNさんが当時はまっていたアニメの好きなキャラクターにちなんで名付けたという。

性格は正反対

カイくんは、身体は大きいが一番の小心者で怖がりだ。インターホンが鳴っただけでびびって隠れてしまう。しかし、家族には心を許していて、Nさんがトイレに行く時もついてくる甘えん坊だ。ギル坊は、活発でやんちゃ。新しいおもちゃにも興味津々で、真っ先に遊ぶ。仲間たちの面倒もよくみてくれて、みんなの毛づくろいを毎日してくれる。人のことも大好きで膝の上に上って「撫でろ~」と甘える世渡り上手でもある。

正反対の性格の2匹だが、いまだにカイくんとギル坊は毎日一緒にくっついて寝るほど仲良し兄弟だという。

「犬にはない可愛さや面白さがあり、家の中がさらに明るくなりました!念願の猫ということもあり毎日毎日可愛くて、猫の魅力にどっぷりハマり、親バカが止まりません」

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