ビビビっと来て、ジュルリと食欲をそそって!富山で注目の美術館内レストラン 3つの掛け算で魅力発信

北日本新聞 北日本新聞

「食べるメディア」

 アートにイート、そして、富山のフードを組み合わせたメニューを提供するレストラン。「まるで『食べるメディア』ですよね」と語るのは、富山市の里山で循環型農業に取り組む「土遊野(どゆうの)」代表の河上めぐみさん。米や卵、牛乳を提供しています。

 「アートが創造を生むなら、ここの食事は、棚田の風景や散居村の空気など、作り手とその先にある農業の現場まで想像を広げてくれますね。富山にいろんな食材、いろんな生産者がいることを知るきっかけになればうれしい」と話します。

 立山連峰を一望できる店内も魅力の一つ。3階にある店内からは、四季折々のパノラマが楽しめます。一方で、面白いのは、食材も食器も富山を前面に打ち出しているのに、店内に富山県外のアーティストの作品を飾っていることです。自治体の事業にありがちな「100%地元」をあえて避けることで、魅力を高めようとの試みのようです。

 聞けば、店内に作品が展示されている作家の安野谷昌穂さんは、今後富山に数カ月滞在し、創作活動を行うとのこと。富山を発信するだけでなく、有望な作家を富山に呼び込む役割も担うようです。もちろん、富山県内にも若手からベテランまで活躍する作家は多数います。これだけ、富山にこだわるお店です。当然、地元の有望作家にも光が当てられることでしょう。

「BiBiBi&JURULi(ビビビとジュルリ)」
所在地:富山県富山市木場町3-20 富山県美術館3階
営業時間:11:00~18:00(平日・土日) 
休日:毎週水曜日(祝日除く)※美術館の休館日に準じる
電話:076-482-3037
HP: https://bibibi-juruli.com/

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