「そんなの関係ねぇ」をやり続ける理由…小島よしおを動かした大物コメディアンの一言

コノコト コノコト

海水パンツ一丁で「そんなの関係ねぇ!」を連呼するネタでブレークしたお笑い芸人、小島よしおさん。新型コロナ下、ユーチューブで授業動画「おっぱっぴー小学校」の配信を始め、再び注目を集めています。小島さんに「そんなの関係ねぇ!」をやり続ける理由や、ご両親について聞きました。

―「そんなの関係ねぇ」でブレークしたのが2007年。それから14年たった今も、同じネタをやり続けています。

正式に言うと1回ぶれました。「そんなのー」をやり始めて2、3年目、新しいネタを流行らせたいと「ダイジョブダイジョブー」とか「ラスタピーヤ」とか、いろいろやっていました。

そんな時、タカトシ(お笑いコンビのタカアンドトシ)さんから「志村けんさんに『欧米か』(※)を大事にしなさいと言われた」と聞いたんです。その後も「自分の持っている武器を最大限に生かすべき」と書かれた本を読んだりして、「そんなのー」こそ大事にしないといけないと思うようになりました。

それからは、一振り一振りを大事にやるように。

※『欧米か』はタカアンドトシが、広く知られるきっかけになった人気のネタ。

突き詰めていくうち 結果がついてきた

ーそれで何か変化は?

2015年くらいから「そんなの関係ねえ」で何ができるのかを、真剣に考えるようになりました。人を増やしてみようと、等身大の人形2体を自分とシンクロさせて動かす「コジマリオネット」を作ったのもその一つです。

そうやって「そんなのー」を突き詰めていくうちに、毎年出ていたR―1で準決勝に進み、2016年には決勝まで行けて、結果がついてきたんです。「持っている武器を大事にする」という言葉の意味が分かりました。

―素顔はとっても真面目なんですね。本もよく読まれますか?

本は好きです。父親がよく読んでいたので、小さいころから身近に本がありました。小中学生のころよく読んだのは、ことわざや偉人をテーマもした漫画や小説、ズッコケ3人組(児童文学作家、那須正幹作で、男の子3人が活躍する物語)のシリーズも好きでした。三国志は漫画で読みましたね。

―他にもご両親の影響を受けたなと思うことはありますか?

父親は、部屋に「ロマンを持て」と書いた紙を貼っていました。実際に、家族に何の相談もせずに選挙に出たり、離党したり、好き勝手やっていました。それで経済的にもだいぶ大変な時期もありましたが、結局、僕も早稲田大を卒業して、無謀にもピン芸人になると決めて・・・。

「ロマンを持て」の紙を毎日見て育ったからですかね。ただ両親とも、子どもの前で愚痴を言わない人で、僕も愚痴は言わないほう。そういうところも影響を受けていると思います。

「勉強しろ」好きなアイドルに言われたら

―子育てにおける、親の影響の大きさをあらためて感じますね。最後に小中学生の親でもあるコノコト会員の皆さんから寄せられた「子どもが勉強しなくて困っている」というお悩みに、何かよいアドバイスがあればお願いします。

子どもって、親から「勉強しろ」と言われると反発しますが、好きなアイドルに言われたら、ちょっとは勉強するんじゃないかな。

自分を振り返っても、小学校の時に学習塾に行っていたのは友達が行っていたからだったし、好きになった教科も先生が面白かったから。ちなみに早稲田大教育学部に行こうと思ったのは、前年に広末涼子さんが入学していたからでした。

今は本や漫画、ユーチューブでも、勉強を楽しく教えてくれるものがたくさんあります。まずは子どもが好きそうな人や食いつく内容のものを探してみて、紹介してみる。それが面白くて見ているうちに、勉強に関心が広がっていくかもしれません。大人ができるのは、勉強につながる環境にうまく誘導してあげることかなと思います。

プロフィル
1980年生まれ、沖縄県出身。早稲田大教育学部卒。大学在学中にコントグループとしてデビューし、2006年からピン芸人として活動。2007年に「そんなの関係ねぇ」が『ユーキャン新語・流行語大賞』にトップ10入り。2020年4月からユーチューブで「おっぱっぴー小学校」の配信を始めた

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