走り続けて半世紀…さよなら山陽電車3030号、復刻ツートンカラー5月21日引退 記念グルメにネットざわつく

金井 かおる 金井 かおる

 山陽電気鉄道(本社、神戸市長田区)は30日、半世紀以上走り続けた復刻ツートンカラーの車両「3030号(4両編成)」の営業運行を、5月21日に終了することを発表しました。

SNS「お疲れさまでした」「ついにお別れ…」

 終了日を知ったファンらはツイッター上で「お疲れさまでした」「ついにお別れか…」「とうとう引退の時が」「寂しくなる」「残念」「ずっとツートンカラーを見ていたかった」としんみりムード。

 しかし、同社系列の飲食店から引退記念の限定ノベルティ付きメニューが発売されることを知ると、がぜん活気づく人も。神戸名物ぼっかけと天かすの組み合わせで車体デザインを再現するという斬新なメニュー。「引退はさみしい…でも旨そう」「ツートンにびっくり」「えっ…山陽そばさん」「美味しそう」などの声が上がっています。

 記念列車貸切イベント、4月1日から申し込み開始

 3030号は1969(昭和44)年11月8日完成のオリジナル鋼製車。2019年7月には30年ぶりに山陽電車伝統の「旧標準色」と呼ばれるクリームイエローとネービーブルーの2色の塗装が施されました。昭和時代の懐かしい姿が復活し、地元住民や鉄道ファンから熱い視線を集めながら営業運転を続けてきました。

 さよなら記念イベント第1弾として、5月29日には貸切列車として運転するイベント「3030号さよなら記念貸切列車」が開催されます。出発駅は東須磨駅。車内には昭和40年代後半から現在までの車内吊りポスターが飾られ、昭和レトロな雰囲気を演出してくれます。午前10時半から午後2時ごろまで。事前申し込み制で、限定80人。

 応募期間は4月1日午前11時から9日午後4時59分まで。山陽電鉄ホームページの申し込みフォームで受け付け。応募者多数の場合は抽選。

 イベント第2弾は後日発表される予定です。

3030号ノベルティ付きメニュー登場

 同社グループの飲食店「山陽そば」「山陽たい焼」では4月1日から、3030号の限定ノベルティ付きメニューが登場します。

 ツートンカラーに使用される食材は、牛すじを甘辛く炊いたぼっかけと天かす、そぼろと錦糸卵、マンゴーとブルーベリー。「ぼっかけと天かすの間にワカメある」「ワカメ入れると3色に見える…」という声もありますが、往年の人気車両を見事に再現しています。

 山陽そば板宿、垂水、明石、飾磨店の「ツートンそば・うどん」(神戸名物ぼっかけと天かす)600円、「ツートン丼セット」(ツートンそば・うどん+そぼろと錦糸卵丼)700円。山陽たい焼明石店の「濃厚ツートンジュース(マンゴー&ブルーベリー)」250円(いずれも税込)。

 ノベルティは2種類あり、4月1日から30日は3030号カード、5月1日から29日は3030号クリアチケットファイル。なくなり次第終了。

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