鴨とネギと水だけの絶品ラーメンと「飲む親子丼」を堪能…行列必至の人気店を“捜査”

ラーメン刑事(デカ)取調メモ

小川 泰平 小川 泰平

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通として知られる。「ラーメン刑事」のYouTubeも配信している小川氏が、当サイトにお勧めのラーメン店を紹介する。

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 今回の捜査対象店は、東京・御徒町の 「らーめん『鴨to葱』」です。2017年にオープンしました。

 行列必至の店です。土日はどの時間帯でも並んでいます。多い時は50人ぐらいの行列の時も。平日でも20人くらい並ぶことは多いようですが、それでも20分-30分待ち。平日で1日300杯を売り上げています。

 店内はカウンターのみ11席。つまり、営業時間内は常に満員の状態であります。平日なら、14時30分、19時30分、つまり閉店の30分前が一番空いています。私も、「鴨to葱」さんには、20回以上は行っていますが、最近はこの時間帯を狙って行っています。ただし、スープがなくなることもあります。

 捜査日に食べたのは、「鴨コンフィ麺+小親子丼」(税込1300円)。「鴨らーめん+小親子丼」なら同1050円。この2つが人気ツートップです。「コンフィ」とはフランス料理の調理法の1つだそうです。注文時に、白葱、新玉ねぎ、九条ねぎの3つから、2つを選べます。今回、私は白葱と九条ねぎをチョイスしました。

 国内産の合鴨も、その日の朝に店内でさばき、その鴨と水だけで丸2日間弱火でゆっくり、じっくり炊いています。同店の古澤店長(39)は「温度は秘密です。もちろん、化学調味料は一切使用しておりません、無化調です」と胸を張ります。

 麺は中細麺で、全粒粉入り。都内の製麺所で作られた「鴨to葱」オリジナル麺です。麺にコシがあり、麺の香りも強く感じます。加水率は低めだと思いますが、古澤店長に「大体そんな感じです」とはぐらかされました。

 コンフィ麺、つまり鴨のチャーシュー麺ですが、鴨の香り、鴨の甘味に、この麺が全く負けてなく、バランスが最高にマッチしています。その辺りが一番苦労されたようです。また、1日何百杯出ようとも決して手を抜かず、1杯1杯、丁寧に作ることを心掛けているとのことでした。

 小親子丼は「飲める親子丼」として大人気で、本当にトロトロで「飲める」と言っても過言ではないと思います。この親子丼の秘密は、タレに「鴨らーめん」の鴨肉の染み込んだタレを使っていることです。

 最後に「ラーメン刑事」のこだわりを1つ。これまで、たくさんの店を取材しましたが、中にはラーメンの本に載ると大量にお客様が来て常連客に迷惑をかけるので、テレビ の取材、雑誌や本に載ること自体をNGとしているラーメン店さんも少なくはありません。どんな噂話程度でも、話が出れば、一度は行って食べてみることです。「鴨to葱」もそうやってたどり着いたというわけです。

【取調メモ】
店 名・らーめん「鴨to葱」
住 所・東京都台東区上野 6-4-15
最寄駅・JR御徒町駅北口から徒歩1分程度
定休日・なし
営業時間・平日11時-15時&17時-21時、土日祝11時-21時
(緊急事態宣言解除後の3月末時点。スープがなくなり次第終了)
スープ・鴨と水(無化調)
麺・中細麺で全粒粉入り
座席・カウンター11席
【YouTube「ラーメン刑事」チャンネル】
https://youtube.com/channel/UCMRGHBVMiw-YE-qaNW5tHgA

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