田んぼ道の真ん中にいた子猫、保護してくれた家族にあっという間になじむ

渡辺 陽 渡辺 陽

ミアちゃん(1歳8カ月・メス)は、田んぼ道の真ん中にいたところを兵庫県に暮らすゲッタさんの夫に保護された。ミアちゃんを飼うまで猫を飼ったことがなく、断然犬派だったゲッタさんだが、人懐っこいミアちゃんは、あっという間にゲッタさん一家の人気者になった。

 

田んぼ道の真ん中にいた子猫

2019年10月4日の夕方、兵庫県に住むゲッタさんの夫が夕方、ジムの帰り道に田んぼ道の真ん中に子猫がいるのを見つけた。溝にはまったのか、濡れてベチャベチャになっていて、かなり汚れていた。車が通ることもある道だったので、この時見つけなければ車にひかれて死んでいたかもしれない。夫は、自転車の前かごに子猫を乗せて帰ってきた

400gにも満たない生後1カ月前後の子猫だった。当時、ゲッタさん夫妻は妻の実家に住んでいたが、手のひらに収まるほど小さな子猫を見て、迎え入れないという選択肢は家族全員になかった。

「大げさかもしれませんが、運命の出会いだと思っています。突然私たちのもとにやってきたミアに家族全員fall in loveでした(笑)」

人も動物も大好きな猫

体重340g、生後1カ月半くらいだった。保護した夜、ゲッタさんは、とりあえず近所の薬局でミルクや猫砂を調達した。急ごしらえのトイレで当たり前のように用を足す子猫。「猫って本当に賢いな」とゲッタさんは思った。

名前は家族や友人と話し合い、ミアちゃんにした。

ミアちゃんは、手のかからない、賢くて優しい子だった。当時、ゲッタさんは19歳のダックスフンドのはなちゃんと一緒に暮らしていたが、ミアちゃんははなちゃんと一緒に寝たり、はなちゃんの背中でふみふみしたりした。

ミアちゃんは、人にも犬にも懐っこい子だったが、ゲッタさんが迎えたラブラドール・レトリーバーのオリバーくんのことだけは気に入らないようだ。時折、華麗な猫パンチをお見舞いする。

猫のように暮らしたい

ゲッタさんは、もともとは大の犬派。夫の出身地のブラジルに住んでいた時は、預かりボランティアをしていたので、保護犬3匹と暮らしていた。ミアちゃんを迎え、初めて猫と暮らしてみて、今では大の猫好きに。もちろん、犬への愛情は今も変わらないという。

現在、ゲッタさんは、ミアちゃんとミアちゃんの後に迎えたコッペちゃんという猫を飼っている。ミアちゃんとコッペちゃんは、窓から差し込む陽の光を追いかけては、そこで日向ぼっこして、のびのびとストレスなく暮らしている。

「そんな姿を見ていると、私も彼らを見習って、ゆっくり一休みしながら生きていこうと思うようになりました」

断然犬派だったゲッタさんの両親も、猫の虜になったようだ。

「一緒に過ごす時間が本当に幸せで、うちにいてくれて有難うと思います」

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