入社2年目の20代社員がメンズメイクに挑戦 「もうスッピンには戻れない」?

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コロナ禍になってからリモート会議やリモート面接で顔が映ることが多くなり、顔の与える印象が大事になっているという。

「本当に印象が変わるのか?」

そんな疑念を持つ入社2年目、20代のメンズメイク未経験の筆者が実際にメイクをしてみた。大阪・大丸心斎橋店が24日にインスタライブで配信した「メンズメイク入門講座」を受講。使用したメイクアイテムは「メイクアップフォーエバー」と「ファイブイズムバイスリー」のファンデーションやコンシーラーなどベースメイクが中心。周りには気づかれにくい自然な仕上がりなのに、明るい印象を持たせるようなメイクを目指す。

インスタライブでは、化粧水や乳液などスキンケアの基礎からベースメイクアップまでひと通り解説があった。初めて買ったピンで髪を止め、借りた鏡に向き合い、女性にアドバイスをもらいながら、必死で解説を聞いた。メイク中は顔面に絵を描いているような気持ちだった。

肌を綺麗にするのも眉で顔をキリっとさせるのも、ファンデーションやアイブロウがあれば自由自在に出来た。寝ている友達の顔にマッキーで落書きをした10代から、自分の顔を綺麗に変えている20代になり、自分は確実に成長したんだということを実感した。

少しずつ変わる自分の顔に感動しながらも、メイクは15分ほどで完成した。今までほとんど気にしたことのなかった肌の色や青ヒゲ、毛穴という現実と人生で最も向き合った15分間だった。メイク後は、ほとんどメイクしているか分からないのに肌が明るく綺麗な印象を持っているのが明らかだった。実際、次の日もこっそりメイクして会社に行ったのに、気付く人はほとんどいなかった。

メンズメイクに挑戦してみて分かったことが1つある。それは、メイクは自分のためのものだということである。人に見られる意識を持ってメイクをし、自分が好きな外見を作ることで、自然にやる気スイッチがONになった。外用の顔と意識が出来たことで、いつもよりも自信を持って街を歩いたり人と話すようになった気がする。もうスッピンの状態は少し心許ない気持ちさえ感じるようになった。「スッピンも可愛いよ」と男子が女子に言うシーンはよくあるが、女子は自分自身のためにメイクという装備をしているのだと分かった。

今回は肌の印象を上げるベースメイクまでだったが、次回は目元や唇に色を加え、なりたい自分に変身するためのポイントメークアップに挑戦してみたい。

(まいどなニュース/神戸新聞・木村 拓真)

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