「見つけた~!」組み立て前のプラモデルみたいなポスト…「遊び心あるねー」「本気度を感じた」と話題

太田 浩子 太田 浩子

 「ポストホビー浜松店【公式】(@smile_zazacity)」さんが「ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!  見つけたー!!!」とプラモデルのようなポストの写真をツイートしたところ、2.4万リツイートと12万いいねがつき話題になりました。

 ツイートされた写真にはお馴染みの「郵便差出箱13号」のポストが写っていますが、周りにはプラモデルの「ランナー」(枠)があり、ポストを含めた「パーツ」が「ゲート」(カットする場所)でつながれています。しかも「ちゃんとアンダーゲートを採用している所に本気度を感じた」というじゃありませんか!…って、すみません。アンダーゲートってなんでしょう?と思って調べました。アンダーゲートは、切り口がパーツの裏や組み立ての内側にくるように工夫された仕組みで、切り口が見えないのでプラモデルが美しく仕上る技術だそう。なるほど、裏から撮った写真を見ると、パーツの裏側にゲートがつながっています。

 なぜそこまでこだわった仕様になっているのか。「静岡市プラモデル化計画」事務局の担当者さんによると「静岡ホビースクエアの山田館長に監修いただき、より本物のプラモデルに近いクオリティに仕上げました」とのこと。つくる上で一番難しかったのは、このディテールだったそうです。

 そのこだわりにリプ欄は「たまらんなぁ♪」「模型メーカーの聖地!」「遊び心あるねー。」「センスある!」「これは見に行くしかない」とコメントが集まっています。

 静岡市と言えば、プラモデルメーカー「タミヤ」や「ガンプラ」をつくる工場「バンダイホビーセンター」があり、プラモデルシェア8割以上を占める「プラモデルのまち」です。このポストは、静岡市の街を組み立て前のプラモデルに変えていくという地方創生プロジェクト「静岡市プラモデル化計画」の第1弾として設置されました。今回は実際に投函できるポストのほか、「模型の世界首都 静岡」の文字やPR看板をプラモデルのようにつくった4つの「プラモニュメント」が3月19日に公開されました。

 ポストホビーさんは、プラモデル・模型用工具・塗料やフィギュアなどを取り扱うお店だということもあり、ニュースで知ったこのポストが気になっていたところ「たまたま静岡市に行った時にちょうど公開されたようで、タイミングよく撮影できました」と言います。実際にポストを見て「面白い企画だな」と思ったそう。

 「静岡市プラモデル化計画」について、事務局の担当者さんに聞きました。

──どのような経緯で「静岡市プラモデル化計画」はスタートしたのですか?

 2019年2月に、静岡市、静岡博報堂、博報堂ケトルの3社で、静岡市の地方創生の推進に向けた「包括連携協定」を締結しました。そこで「静岡市プラモデル化計画」を発表しスタートしました。

──今後もプラモニュメントは増えていく予定?

 まだ決定した企業はありませんが、民間企業のプラモニュメントを増殖させたいと考えております。民間で「うちもプラモニュメントを作りたい!」という企業さまがありましたら、ぜひご連絡をお待ちしております。

──ツイートが話題になりました。

 話題になって大変うれしいです。コロナが明けましたら、ぜひ静岡市にプラモニュメントを見に来てほしいです。

 タミヤ公式の広報アカウント「タミヤ(@tamiyainc)」も「プラモニュメントのパーツをチェック!。ランナータグの裏にはNoのモールドが。いろいろな場所に増えていくといいですね! モデラーなら気になるゲートの位置は・・・。ポストの部品は本物でしょうか?」とツイートしています。

■静岡市プラモデル化計画 http://www.shizuoka.hakuhodo.co.jp/pla-model-project/

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