「あー、お経を聞いて心を落ち着かせたい」。そう思うことはありませんか。そんなときにぴったりの機械が販売されています。僧侶８人による念仏や読経などの入った電子念仏機です。中国や台湾などではよく見られる「ブッダマシーン」。日本人僧侶による、日本人のためのブッダマシーン「電子念仏機 天界」は、大阪でのみ入手可能です。
「天界」を企画したのは、中国やベトナム、タイで売られているブッダマシーンを買い付け販売してきた「光と音のハオハオハオさん」さん（３１）＝東京都目黒区。
光と音のハオハオハオさんさんがインターネット上でブッダマシーンを見つけたのは２００５年のこと。日本人にとって法事などでしか聞く機会のないお経がスイッチ一つで簡単に聞けること、お経だけでなくメロディー付きの念仏や民謡などバラエティー豊かなコンテンツが入っていることに、光と音のハオハオハオさんさんは魅了されたといいます。
その後、毎年のように海外に赴き、買い付けてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により外国に行けなくなりました。そこで、日本人僧侶の読経などを収めたブッダマシーンを通してコロナ禍でも心を落ち着けてもらおうと、「天界」を企画しました。
天界には計５２の楽曲や読経、念仏などが入っています。浄土宗の僧侶による念仏や浄土真宗僧侶による「阿弥陀経」の読み上げなどがあります。注目は、天台宗や真言宗、浄土宗、臨済宗の４宗派の僧侶による「般若心経」で、各宗派による「聞き比べ」ができます。さらに、音楽ユニット「明和電機」などによる楽曲も入っています。
通信販売で２月上旬に発売したところ、すぐに予定数を完売しました。現在はセレクトショップ「月台」（大阪市中央区谷町六丁目３―１５ 越野ビル２０１）で金、土、日曜日に限定して販売しています。値段は５２８０円です。
