江戸時代の言い伝え「舟だんすは舟が沈んでも浮く」のは本当? 本物を海に投げ入れ、実験で検証へ

山陽新聞社 山陽新聞社

 江戸期を中心に運航された北前船で貴重品などを入れるために使われた舟だんす。「舟が沈んでも浮く」と伝わるが実際はどうなのか。北前船の寄港地だった岡山県倉敷市玉島地区を拠点に活動するNPO法人備中玉島観光ガイド協会が28日、海に投げ入れて検証する。

  同協会によると、舟だんすには往来手形や貨幣、積み荷明細書、印鑑などの貴重品を納めていた。このため、漆を塗り重ねたり金具で覆ったりして破損や内部に浸水しないよう工夫を凝らしているほか、細工などを施して盗難を防ぐ構造になっているという。

  検証に使うのは、良寛会館(同市玉島中央町)の関係者の所蔵品で、高さ45センチ、幅39センチ、奥行き48センチ、重さ21キロ。けやき造りで、北前船で使われていたと思われる。

  同協会は、学校や公民館講座で地元の歴史を紹介。その際に舟だんすについても触れているが、浮くかどうか確かめたことがなかったこともあり、実験することにした。

  同協会の西廣行理事長(79)は「観光ガイドでも言い伝えが事実なのか、可能な限り確かめるよう心掛けてきた。舟だんすの伝承が本当かどうか、結果が楽しみ」と話している。

  28日は午前11時20分から、許可を得た黒崎連島漁協(同市玉島黒崎)の前の海で実証実験を行う。雨天中止。

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