道路沿いで偶然出会った子猫は幸せを運ぶ運命の子 念願の猫との暮らしをスタート

渡辺 陽 渡辺 陽

小麦ちゃん(3歳・メス)は、東京都の住宅地内にある道路にいた。野良猫なのか捨てられたのかは分からないが、人懐っこい猫だった。Sさんは、ずっと猫を飼いたいと思っていたが、独身男性に譲渡してくれる保護団体は少なく、実現するのは難しかった。ところが、転職先の内定の連絡をもらった日に小麦ちゃんと出会った。

夫婦がなでていた猫

2018年7月31日の夜中、東京都に住むSさんが、当時住んでいた家の道路沿いを散歩していたところ、ある夫婦が小さい猫をなでていた。奥さんは、「この子お昼くらいからいて、竹輪とかあげたんだけど、まだいるからどうしようかな」と言っていた。しばらく一緒になでていたが、そのうち夫がサッといなくなり、奥さんも「どうしよう」みたいな感じになった。

Sさんは、ちょうど猫を飼いたいなと思っていたところだったので、思いきって「飼おうかな」と口にした。猫が玄関前までついてきたので、抱っこして迎え入れたという。

「お腹も空いていたのでしょうが、ずっとゴロゴロ喉を鳴らして、まとわりついてきたり、手に顔を押し付けてきたり、にゃあにゃあ鳴いたり、最初から人懐っこい様子ですんなり家に入ってくれました」

運命の出会いかも

Sさんはもともと猫が好きで、縁があれば一緒に暮らしたいと思っていた。しかし、一人暮らしのサラリーマンだったので保護猫を譲渡してもらうのは難しく、実現していなかった。

2018年7月、Sさんは転職活動をしていたのだが、7月24日に最終面接があった。その際先方の社長から「何かしたいことあるの?プライベートとかでも」という質問があり、真面目に返答しつつも「猫を飼いたいですねえ」などと冗談めかして話していた。現在その会社に勤めているが、7月31日の昼に内定をもらって、その日の夜に小麦と出会ったので、少し運命的だと思ったそうだ。

翌日、動物病院に連れて行くと、ちょうど歯の生え変わりのタイミングだったので、生後6カ月くらいだと言われた。

生活は小麦ちゃんを中心に回る

最初出会った時「小さいなあ」と思ったので「小」、色が全身茶色だったので「麦」、合わせて「小麦ちゃん」という名前にした。

小麦ちゃんは、初日はごろんと寝てしまい、大人しくしていた。しかし1日、2日経ち、おもちゃなどの準備が整うと物凄い勢いで遊ぶようになった。

Sさんの生活は、起床のタイミングや部屋の掃除など小麦ちゃんを中心に回っている。台所なども小麦が誤飲などをしないように念入りに掃除しているという。小麦ちゃんが寝ている時はできるだけ静かにして、遊びたそうにしている時は全力で相手をしているそうだ。

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