お灸好きの猫ちゃんがいた! 獣医師もにっこり、診察台の上で気持ちよさそうな表情

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 こばやし動物病院では、鍼灸、漢方などの東洋医学を取り入れています。中でも、わんちゃん、ねこちゃんたちに人気なのがお灸です。はじめは緊張していてもお灸で気持ち良くなると、ふせて、目がとろんとして、あくびをしたり、寝てしまったりと、普段の診察では見られない表情を見せてくれます。

 今日ご紹介するちゃまくん(17歳)もお灸好きの猫ちゃんです。鼻炎になりやすく、食欲が低下することもあるのですが、お注射などの治療の後お灸をすると、診察台の上で気持ちよさそうに、「ぼく、病院に来て良かったです」というお顔を見せてくれ、私たちもうれしくなります。

 そんな、ちゃまくんのお家には、ちゃびくん(9歳)とくぅちゃん(9歳)もいて、飼い主さんであるお母さんと一緒に暮らしています。もともとは、天国に行ったちゃみちゃん、そらくんとの5匹の大家族。みんなお母さんが大好きで、お母さんのお布団で一緒に就寝。しかも、それぞれに好みの定位置があり、腕枕希望の子がちゃまくん、ちゃみちゃん、そらくん。足に乗りたい子がちゃびくんとくぅちゃん。お母さんは寝返りをうつこともままならないのですが、それぞれの希望を聞いてくれ、愛情をいっぱい注いでくれます。そのおかげか、みんなおっとりとした穏やかな性格。

 ペットホテルの際、お昼休みに、3匹一緒に自由に過ごしてもらおうと診察室を開放していました。しばらくして覗いてみると写真の通り、みんなで同じ方向を向いて、まったり。こんなのんびりファミリーなのに、お庭周辺をパトロールするのが日課の子は、暖かくなってくると、狩りをして「お土産」を持ち帰り、お母さんをびっくりさせることもあるそうです。

 立春が過ぎ、春が近づいてきています。またどんな「お土産」を持ってきてくれるのかと、お母さんはドキドキしていらっしゃるでしょう。

◆小林由美子(こばやし・ゆみこ) 獣医師。1990年開業の埼玉県ふじみ野市「こばやし動物病院」院長。米国で動物の東洋医学、自然療法を学ぶ。治療はもちろん予防やしつけなどにも造詣が深く、講演活動も行う。ペットと飼い主双方に寄り添う診療が信頼を得ている。

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