コロナ禍で、行き場のないお土産のセット販売「本当にお得?」「観光支援にも」実際に買ってみた

太田 浩子 太田 浩子

 緊急事態宣言でGoToトラベルが一時中止になり、楽しみにしていた旅行を多くの人がキャンセルしました。一方、GoToトラベルの観光客増加に期待してお土産の生産を増やしていた事業者は、行き場がなくなった商品の大量在庫に頭を悩ませています。食品のお土産には賞味期限があり、なにもしなければ廃棄されてしまいます。

 そういうお土産はどうなっているのかと、ネットで「コロナ お土産 処分」で検索してみると、残ってしまったお土産を捨てるのではなく、家で楽しんでもらおうと安く販売しているショップが見つかります。たとえば、沖縄のちんすこう福袋、北海道のお菓子詰め合わせ、香川県や山口県などのお土産セットなどがありました。これらの商品を買うと、コロナ禍に苦しむ事業者の支援ができ、家にいながらも旅行気分が味わえ、さらにお得…本当に!? 実際に購入してみました。

 今回購入したのは、飛騨(岐阜県)のお土産を詰め込んだ「飛騨のたから箱 Mサイズ」です。ちなみに筆者は昨年3月から遠出をしていません。そのためお土産を見ただけでワクワクしてしまい、ほかの地域のセットも片っ端から買ってみたい衝動にかられてしまうほど。冷静にならなくては…と自分に言い聞かせながらの購入です。

 「飛騨のたから箱」は、返品などで在庫になってしまったお土産を、地域の事業者を支援する「ヒダカラ商店」(岐阜県飛騨市)が買い取って販売しています。そのため、お菓子からラーメン、そば、カレー、ごはんのおともなどのバリエーション豊富な商品が入るのが特徴です。買い取りによって中身が決まるので、何が入っているかは届いてからのお楽しみ。サイズはS、M、L、XLがあり、購入したMサイズは7~9点のお土産が入って3240円(税込・送料無料)でした。

 届いた段ボール箱を開けると、8種類のお土産と観光情報誌がはいっていました。自分で買ったものだけど、開けてみないと中身が分からないので、知人にお土産を送ってもらったみたいな気分になります。内容は菓子類4種、飛騨牛ラーメン(2人前1袋)、岐阜カレー(1人前)、赤かぶら漬け、えのき茶漬けで、どれも初めて手にするものでした。送料無料でこの内容ならかなりお得な印象です。

 短い賞味期限の商品も入りますと書かれていましたが、実際はどんな感じでしょうか。2月6日に届いた商品のうち、期限がもっとも短かったのは「味噌煎餅」の2月13日、次いで「下呂まんじゅう」が2月20日で、残りは3月から約1年先までありました。3人家族の我が家の場合、期限の短い商品から食べていけば問題なく消費できそうです。

 家族で飛騨と下呂温泉の観光情報誌を見ながら「ここ、行ってみたい」「紅葉の頃には自由に旅行に行けるといいね」などと話しながらカエルの形のおまんじゅうをつまみ、飛騨名産「味噌煎餅」をポリポリ。また、旅先で買う場合に味見のできないラーメンやカレーなども試せるので、訪れたときのお土産選びの参考になりそうです。

 まだ全部は食べていませんが、これだけ楽しめて支援にもなるなら、ほかの商品も買ってみようという話になりました。いろいろな商品が販売されていますので、行ってみたい場所のお土産や、以前行っておいしかったものをもう一度買うなどの楽しみ方もできそうです。コロナ禍では、これもひとつの旅のかたちと考えて楽しんでみてもいいですね。

■「飛騨のたから箱 Mサイズ」 https://item.rakuten.co.jp/hidakara/fuku01/

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