「もう日本で働くスキルはない」渡米し20年…失礼な上司も無理な納期も許せない 日米の働き方の違いが話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

日米の働き方の違いがSNS上で話題になっている。

きっかけになったのは2002年に渡米し現地企業にお勤めの「あひるさん」さんの「"20年近く日本を離れていると「もう日本で働くスキルはない"と感じる。時間外や休日はお客さん無視するだろうし、失礼な人は上司でも許さないし、残業する部下には帰れって言うだろうし、納期に間に合わなかったらそもそも予定がおかしいって文句言うだろうし、もぅムリ。。。大人しくアメリカで働コ。」という投稿。

昔にくらべると多少改善されたとはいえ、まだまだ公私混同滅私奉公の精神が根強く残る日本のビジネスシーン…。

「あひるさん」さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは「2年前にトーキョーで仕事をして生活をして見たくなって3ヶ月派遣で暮らしてみたんですけど、海外歴が20年を超えていたのと苗字が英名だったせいか、不思議なことにこっちで暮らすペースで誰からも怒られませんでした。でも完全に『あの人外人だから』っていう扱いだったです。」「私は残念ながら日本で日本人に囲まれて働いてますがストレス多いですね。以前はノンジャパと働いてて気楽でした。理不尽が少なく、理屈で話し合って解決出来たので。日本人はウエットで面倒。」など数々の共感のコメントが寄せられている。

日本の労働環境についてどんな感想を持っておられるか「あひるさん」さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ:ご投稿を読んであらためて日米の働き方のスタイルの違いを感じました。あひるさんが日本の働き方で特に理解できないことを挙げていただけないでしょうか。

あひるさん:ドラマにもなった「私定時で帰ります」ですけど(見てませんけど)、あれが話題になるということはまだまだ定時で帰れない方が多く居るのだと想像します。若手が帰り辛い雰囲気、残業を前提としたスケジュール及び人員など、日本の働き方はまだまだ改善の余地が多そうだなと感じてます。アメリカでも残業がある職場もありますが、話を聞く限りごく一部の職種だけで、かつ定時前に帰れる日などもあり、平均すれば日本よりは遥かに勤務時間は短いと感じています。

中将:日本のウエットさとアメリカのドライさが見事に反映されているのかもしれませんね…。ちなみにアメリカの職場にも友人づきあいはあるのでしょうか?

あひるさん:子供の年齢が近い、お互い家に招待しやすい、などで分けられてる気がします。また独身組やゴルフ組、釣り組などもありますし、日本との差はあまりないと感じてます。

中将:「アフター5の飲み会は無い」と聞きましたが、それ以外ではけっこう交流があるんですね!あひるさんの投稿に対しさまざまなコメントが寄せられていますが、反響へのご感想をお聞かせください。

あひるさん:「もう状況は改善されている」「まさにその通り」等の異なる反応を頂きましたので、日本の状況も業界、職種によって大きく異なるのだろうと思われますが、あくまで各位の経験則ですので声の大きい人、攻撃的な言葉を使う人の意見に流されないようにしたいなと考えてます。

   ◇   ◇

年代や環境によって「あひるさん」の投稿に対する感想はある程度別れるようだ。しかし、根本的な部分にある日米のお国柄の違いは、今もその働き方に確実に反映されていることだろう。

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