話題の新モビリティー、ハイブリットバイクを買ってみた! 快適だが「弱点」もアリ

村山 祥栄 村山 祥栄

11月下旬から兵庫県神戸市で新しいモビリティーとして電動キックボードで移動する実証実験が始まっている。最寄り駅から自宅までの移動、いわゆる「ラストワンマイル」にこうした新しいモビリティーが使えるのではということで神戸市職員が庁舎移動に利用している。

「電動自転車はサッと乗れて場所も取らずお手軽だけど、やっぱりそれなりに疲れる。とはいえ、原付は場所も取るしガソリン入れたり何かと面倒。」そんな微妙な隙間を突いた新しい「楽、早、手軽」という三拍子が揃った乗り物こそが新しいモビリティーには求められるのだが、個人的にキックボードは荷物があるとめちゃくちゃ使いにくいと思う。

そこで、私が目をつけていたのが、2017年にクラウドファンディングで国内最高額1.3億円を集めた次世代型ハイブリットバイク、『Glafit』だ。見た目は超コンパクトな折り畳み自転車なのに、フル電動、アクセルで走るという優れモノだ。ちなみに時折見かけるフル電動自転車のほとんどは違法だ。『Glafit』は、原付扱いで、安全部品(ミラー、方向指示器など)が装備され、ナンバープレートが取得できる。(というか取得しなくてはならない。)加えて、ヘルメットの着用が必要だ。ヘルメット必須という煩わしさを除けば、ほぼ自転車だ。

 

これはすごくいい(はず)!

ということで、買ってみた。138000円は少し高い気もしたが、最近の電動自転車や原付と比べれば決して高くはないのだろう。通販で注文するとまずナンバー取得用のキットが自宅に届く。それにしたがって市役所でナンバープレートを取得し、そのナンバーを先方に伝えると自転車が送られてくる仕組みになっており、違法状態で乗れないように原則している。

感想は、コンパクトで乗りやすい!そして、重量18㎏と普通の自転車並に軽い。切り替えは100%自走モード、中間のecoモード、100%アシストの電動モードの3パターン、最高速度は30㎞/hと記載されているが、実際は25㎞/h位しか出ないものの、圧倒的に電動自転車より早く、断然楽だ。原付バイクの場合、置き場に困ることが多いがそれがまずない。しかも1分で折り畳んで車に積めば遠方でチョイノリができる(これは実際に重宝した)。

デメリットはバッテリーを抜くのがかなり面倒(近くにコンセントがあれば問題ない)なのと、バッテリーでの走行距離がかなり短い(仕様書は電動走行40㎞とあるが、実感値としては20㎞ぐらいしかない)。したがって少し距離を走る人ならほぼ毎日充電が必要なレベルだ。ただ、そんなデメリットを差し引いても十分魅力的な乗り物だというのが率直な感想だ。

 

現在、国ではこうしたハイブリットバイクのヘルメット着用義務の免除や通行区分について議論がされているが、これらが整理されるとかなりの勢いで普及するのではないかと思う。超便利で、使い勝手がいい!(と個人的に思う)ハイブリッドバイクはラストワンマイルを制覇することはできるのだろうか?!

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