文字が消える…図書館の本に付箋はダメ!「本好きに対する暴力や」「知らなかった」

竹内 章 竹内 章

「図書館の本には書込みはもちろん、付箋を貼ることもしてはいけないとご存じですか?」と呼び掛けるツイート。ユーザーに刺さったのは、付箋に文字を剥ぎ取られてしまった無残な本の画像でした。リプライには「本好きに対する暴力や」との憤りの一方、「これからは注意します」「正直知らなかったです」の悔いるコメントも。書き込みやページの端を折るのは当然御法度ですが、案外知らない人もいる「付箋はNG」。この常識、ぜひ広めましょう! 

関西学院大学図書館の公式アカウント(@KG_Lib)が12月4日につぶやいた投稿が5万いいね!を集めました。「画像のように付箋を剥がすときに文字が取れたり、残った糊で紙が傷んだりしてしまいます。図書館の本はしおりをはさむなどの工夫をして、丁寧にご利用ください。」とのツイートに、「いままで付箋つけちゃってましたすみません」などのリプライが。普段は引用ツイートひとけたが珍しくないアカウントがにわかにざわざわ。SNS担当者に聞きました。

―反響が大きいです。

「大学進学を機にリポートや論文作成で図書館を本格的に使い始める人が多いですが、付箋を貼ることが本を傷めることにつながることをご存じでない人もいます。大切に扱ってもらいたく、投稿しました。学内の利用者を想定してつぶやいたのですが、思わぬ反響に驚いています」

―画像にショックを受けた人も。

「あの画像は、廃棄処分する本を使ってサンプル用に作ったもので、あくまでもイメージです。実際あのような事例があったわけではありません。『たとえば』の文字にその意味を込めたのですが…。特定の利用者を批判したものではないことをご理解ください」

―付箋を外す際は細心の注意が求められそうです。

「付けたまま返却するケースはほとんどなく、図書館側で付箋を外すことはまずありません。付箋を貼って読んでいる利用者がどれほどいるか分かりませんが、付箋を貼ることは本にとってよくないことをお伝えしようと投稿しました」

―あらためて利用者に向けてお願いしたいことを。

「付箋以外にも、書き込みやページを折ることはもちろん、本を開いた状態で伏せたり、飲食をしながら読書をしたりすることは、本を傷めることにつながりかねません。大切に扱ってもらい多くの人に気持ちよく読んでほしいという思いは、すべての図書館の願いですので、よろしくお願いします」

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース