「なぜ人がこない?」…8歳男の子のストレートな質問と、水族館飼育員の回答が「せつない」と話題

佐藤 利幸 佐藤 利幸

北海道北見市の「北の大地の水族館」(山の水族館)で館長を務める山内 創さん(@suymuc)の投稿が話題になっている。7日のツイートで、同水族館に寄せられた8歳男の子の質問と飼育員からの回答を見ることができる。そこには「ひじょうによかったのになぜ人がこないのか」と、大人ならなかなかできないストレートな質問がズバッと書き込まれていた。

これに対し、飼育員は「俺も知りたい」と、こちらも男の子に負けじと真っ直ぐな答えを返していた。このやりとりに、SNSでは「せつない」をはじめ、「こんな辛い質問は、初めて見た」と同情や「行ってみたいけど北見って遠いイメージで簡単に行けない道民」という声が寄せられた。北の大地の水族館の山内館長に話を聞いた。

──男の子の「ひじょうによかったのになぜ人がこないのか」という質問を見て、どう思いましたか?

「一番に感じたことは楽しんでもらえてよかったということです。もっと賑わいのある空間を目指すぞと気が引き締まる思いもありました」

──「俺も知りたい」という回答で、失礼ながらクスッときましたが、こちらは本心でしょうか?

「当然様々な分析はしておりますが、本心です」

──実際にお客さんは少ないのですか?

「決して多いとは言い難いです」

──やはりコロナの影響でしょうか。

「新型コロナウィルスの影響は少なくはないと感じていますが、立地やアクセスの悪さや施設規模・内容など、それだけでは無いと考えています」

──Go Toキャンペーンが始まっていますが、その効果と期待のほどはいかがでしょうか?

「キャンペーンの効果は見られています。期待はしています」

──北の大地の水族館のアピールポイントは?

「ツイートもしていますが、年間パスポート1000円で年間営業日数の351日で割ると一日辺り約2.8円で入館できる実質無料の施設となっておりますので毎日ご来館ください。ぜひ」

日本初の「滝つぼ」水槽、世界初の冬に凍る川の水槽、日本最大の1m級のイトウを展示している北の大地の水族館は、2012年7月にリニューアルオープンした北海道北見市のおんねゆ温泉にある淡水魚のみを展示する水族館。冬には水槽の水面が凍る水槽やイトウの給餌解説が人気。札幌から約250キロ、旭川から約130キロ、帯広から約140キロ。

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おんねゆ温泉「北の大地の水族館」山の水族館
住所:北海道北見市留辺蘂町松山1-4
開演時間:8:30~17:00
料金:通常一般料金670円(中学生440円、小学生300円)、年間パスポート1000円(中学生660円、小学生450円)

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