ミナミの人気飲食店に潜入取材!大阪府少人数利用飲食店応援キャンペーンを利用して「Go To Eat」を予習してみた

中将 タカノリ 中将 タカノリ

9月から各地で順次スタートする「Go To Eatキャンペーン」。コロナ感染予防対策に積極的に取り組む飲食店を支援するため、地域内の登録店舗で使える25%のプレミアム付食事券を発行し、またオンライン予約サイトで予約、来店すれば、次回使えるポイントを付与するという官民一体型プロジェクトだ。

食い倒れの街・大阪でこのキャンペーンが始まるのは少し先の10月14日になるようだが、すでに大阪府主導の「大阪府少人数利用飲食店応援キャンペーン」は実施中とのこと。これも大阪府が提示する「15時以降、4名以下、総額5,500円(税込)以上」(※ミナミエリア)という条件を満たして飲食をした利用者に最大70%還元のポイントを付与するという「Go To Eat」と同ベクトルのプロジェクト。僕は今後の行政の飲食店支援施策のゆくえを占うべく、9月23日に大阪ミナミでこれを利用した飲み歩き取材を敢行してみた。

今回潜入した飲食店は飲食店予約サイト「一休.comレストラン」でエリア人気1位だった「玄品 法善寺総本店」と2位だった「アクアリウム&魚イタリアン ライム心斎橋」(9月23日当時)。

1件目【玄品 法善寺総本店】


玄品はその昔"包丁い~っぽん♪"「月の法善寺横丁」(藤島桓夫)でも歌われた大人の街・法善寺にたたずむ鍋料理の名店。10月10日頃を目安に4000ポイントが付与されるということなので、今回は2名で「玄品こだわりの鱧 ハモ落とし、ハモすきなど」、4,290円(税・サービス料込)をいただいた。

・ハモカピタン漬け
・ハモ落とし
・ハモすき
・〆の半田うどん
・デザート

が実質1人2,290円で堪能できるということだ。名にし負う有名店なのでキャンペーンだから品質の落ちるものが提供されたり接客がいい加減なんてことはもちろんなかった。ホームページによると玄品の鱧は瀬戸内や日向灘で獲れたものを活〆にしているということだが、実際なかなかのもの。カピタン漬けはありきたりな南蛮漬けで感心しなかったが、落としは湯引きとと焼き霜の違いが楽しめるし、メインのハモすきもボリュームたっぷりでお腹一杯鱧を堪能できた。





感動するほどの冴えではないが、このクオリティーを実質2千円そこらで味わえるのははっきり言ってお得だろう。デートや接待をほどほどの予算で済ませたい時におススメだ。

「玄品 法善寺総本店」
所在地:大阪市中央区難波1-1-13
営業時間:平日ランチ12:00-15:00(L.O.14:00)、平日ディナー16:00-23:00(L.O.22:00、ドリンク22:30)、土日祝12:00-23:00(L.O.22:00、ドリンク22:30)(ランチL.O.15:00)
定休日:なし

 ◇ ◇

2件目【アクアリウム&魚イタリアン ライム心斎橋 】

お次に訪れたのは御堂筋沿い、クロスホテル大阪の地下1階にあるライム心斎橋。1万匹の熱帯魚が泳ぐアクアリウムと豪奢なインテリアが売りの話題店だ。




2,750円(税・サービス料込)の「ミナミエリア限定ポイント還元+アラカルトプラン」が「2名様のアラカルト利用の方におすすめプランです。お好きなアラカルト2500円分(チャージも含む)ご注文頂けて、次回ご利用頂けるとポイント4000円プレゼント実質お一人様500円にてご利用できます。」(一休.comより)とのことでお得さが際立っていた。

こちらでいただいたのは

・本日入荷の魚介大集合 シーフードプラッター(1人前990円)
・炭焼きステーキ3種食べ比べ(1,790円)
・濃厚ウニの濃厚クリームパスタ(1,490円)

シーフードプラッターは見た目はゴージャスな気がするが中身ははっきり言って安めのお刺身盛り合わせ。


アクアリウムに泳ぐ魚たちがいかにも新鮮で美味しそうな分、残念さがきわだった。ステーキ3種は牛、豚、鶏それぞれブランド肉のもので及第点。クリームパスタもまぁこんなものかという感じだった。


料理にはこれと言った魅力は感じなかったが、どちらかと言うと2件目以降向けの店なので、決まった額内で好きなものが注文できるこのシステムはなかなか使い勝手がいいなと感じた。ワインやカクテルの揃えはいいし、女子ウケしそうなデコレーションも施されているので若者の合コンやデートスポットとしては上々だろう。

「アクアリウム&魚イタリアン心斎橋ライム 」
所在地:大阪市中央区心斎橋筋2-5-15 クロスホテル大阪 B1F
コロナ期間の営業時間:全日17:00-24:00
通常営業時間:月~木18:00~翌1:00(L.O.翌0:15)、金・土・祝前18:00~翌2:00(L.O.翌1:15)、日・祝18:00~24:00(L.O.23:15)
定休日:12月31日、1月1日

 ◇ ◇

1件目から2件目への移動中、道頓堀を通った。


まだ9時にもならないくらいだったが、人通りは少なく電気の灯った店もまばら。ほんの半年くらい前までこの通りが不夜城のような活気に包まれていたのだと思うと人の世の無常を感じた。果たして「Go To Eat」によって食い倒れの街に活気は戻るのだろうか?きっと一部のチェーン店にしかまとまったお金は落ちないのだろうが、今となってはそれすら無いよりはマシだ。大阪ミナミを愛する者として、今後の推移を注意深く観察してゆきたい。

なお「Go To Eat」と今回ご紹介した「大阪府少人数利用飲食店応援キャンペーン」は併用が可能。うまく併用すれば100%以上の還元が実現する可能性もあるということなので、ご興味のある方はぜひ次のキャンペーン公式をご覧になっていただきたい。

「Go To Eatキャンペーン」(農林水産省)https://gotoeat.maff.go.jp/
「少人数利用・飲食店応援キャンペーン事業を行う事業者及び取組内容について」(大阪府)http://www.pref.osaka.lg.jp/jigyochosei/insyokuten-torikumi/index.html

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