マスク着用で「老け顔」に? 深くなったほうれい線をなんとかする方法→しかも小顔効果あり

中村 曜子 中村 曜子

 装着するのが日常化する中、マスクをしていると、口元が隠れて、男女とも「3割増し」、いや、下手をしたら「5割増し」に見える気がしませんか?アイメイクをバッチリして目ヂカラを強調した「マスク美女」や、マッシュルームカットに黒マスクの「マスク・イケメン」など、誰でもお手軽に美女やイケメンになれる魔法のアイテム。ところが、いいことばかりでもないようです。

 わたしが勤務する雑誌社の編集部員イシザキ(27歳・女性)は、ある日、マスクを取った自分の顔を見て軽いショックを受けたそうです。

 「んっ?ほうれい線、深くなってない?」

 さらに鏡をまじまじと見ると、なんだか顔色も悪いし、口角も下がっていて、どう見ても以前より老けて見える気が。どうやらマスクによって顔を隠しているせいで表情に緊張感がなくなり、顔のたるみを引き起こしてしまったようです。

 専門家からはこんな指摘がありました。ボイストレーナーのMISUMI氏によるとマスクをすると、口呼吸になる人が多いとのこと。口呼吸だと酸素不足に陥りやすく、そのせいで顔色が悪くなる人もいるそうです。またマスクをしていると、口を大きく開けられないからモゴモゴ話すしかなく、それが口周りの筋肉の著しい衰えにつながります。

 また表情筋研究家というユニークな肩書を持つ間々田佳子先生曰く「顔の筋肉の衰え、特に口周りの筋肉が衰えると、口角は下がり、ほうれい線の原因になります」とのこと。しかし、そんなこと言われてもマスクをつけないわけにはいかないし、どうしたものか…。

 そこで、マスクをつけながら、ほうれい線を予防し、口呼吸を鼻呼吸に戻し、口周りの筋肉を鍛える「一石三鳥」のいい方法をご紹介しましょう。それは、日本歯科大学の小出馨教授が考案した「舌回し」です。

 やり方は簡単。口を閉じて、歯茎に沿って舌を回すだけです。より詳しく説明すると、下記の通りです。

(1)口を閉じたまま上の右奥歯とほおの間に舌を差し込み、ゆっくり歯茎に沿って、舌を左上の奥歯までゆっくり移動させる。

(2)舌を左下の奥歯とほおの間に差し込み、ゆっくり歯茎に沿って、舌を右下の奥歯まで移動させる。

(3)上記(1)~(2)を行って1周とし、これを20周行う。左回し、右回し、それぞれ行う。1日3回ほど行うとよい。

 やってみると、結構キツい運動ですが、これならマスクをつけたままでもできます!というか、むしろマスクをしていないと、大っぴらにはできないです。

 しかも小出教授によると「舌回し」は顔のたるみや口角の下がり、ほうれい線に効くだけでなく、小顔効果もあるというからうれしいじゃありませんか。口輪筋(口の周りの筋肉)の筋トレですから口が引き締まり、鼻呼吸がしやすくなります。

 また唾液の分泌を活性化します。唾液には「若返りホルモン」と言われる成分が含まれています。さらに舌の運動なので、滑舌もよくなります。コロナ禍で、人と話す機会が激減し、滑舌が悪くなっている人が増えているようですが、舌回しをしていれば、滑舌はバッチリです!マスクをつけていてもマスクを取っても「美人」&「イケメン」でいたいものですね!ぜひご活用ください。

◆おまけ 
 ボイストレーナーMISUMIさんの新連載「思いが伝わる声の魔法」が『安心』10月号からスタートしました! 第1回のお題は「マスクに負けない!」。よかったら書店でお手に取ってみてください。

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