幻の妖怪「件(くだん)」実在!? 顔は人間、体が牛、江戸期の書状や絵図を展示

山陽新聞社 山陽新聞社

 兵庫県と県境を接する岡山県備前市にまつわる妖怪を紹介する企画展「驚愕(きょうがく)の新発見!幻の『件(くだん)』は実在した!?」が、同市歴史民俗資料館で開かれている。顔は人間、体が牛の「件」をはじめ、天狗(てんぐ)といった妖怪12体の特徴や目撃された場所を示す写真パネルなど関連資料約30点を展示。来館者が興味深そうに見入っている。9月末まで。

 

 江戸後期以降、西日本各地で目撃されたと伝わる妖怪「件」。牛から生まれて数日で息絶えるが、その間にさまざまな予言を残したとされる。

 市教委の職員が6月、古代中国の土地制度を再現し、市内に造られた「井田(せいでん)」の調査を岡山大付属図書館で行っていた際、「件」の存在を岡山藩に報告した書状を発見。地元に関わる妖怪に関心を持ってもらおうと企画展を開いた。

 会場には、職員が見つけた書状の写しや、件の絵図のレプリカを展示。1860(安政7)年、今の備前市穂浪地区の農家が飼っていた雌牛から生まれ、体長は約44センチ、高さ約26センチ。予言は行わず、産後すぐに母子ともに死んだことなどを説明している。

 このほか、八塔寺山(備前市吉永町加賀美)の天狗▽万能池(吉永町笹目)の大蛇▽鹿久居島(同市日生町日生)の化けタヌキ―などを、イラストと目撃場所の写真などで紹介している。

 

 家族で訪れた岡山市立小3年の男子児童(8)は「妖怪はかっこよくて大好き。件と大蛇が印象深かった」と話していた。

 同資料館は「備前の妖怪を一堂に集めた初の企画展。その恐ろしい姿を見て“涼しい”時間を過ごして」としている。

 午前9時~午後4時半。休館は月曜と祝日の翌日。無料。問い合わせは、備前市歴史民俗資料館(0869-64-4428)。

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