全米で話題のバーチャル獣医アプリとは 24時間体制で診察費も安価…コロナ禍も“追い風”に

今井 悠乃 今井 悠乃

 アメリカでは人はもちろん、ペットの医療費や治療費もとても高額です。いつもより食欲がない、便秘気味、爪が割れてしまった…など、ペットのトラブルがあると飼い主は不安になってしまうでしょう。いますぐにでも獣医師に診てもらいたいのに、電話をしても待たされたり、予約は数日後だったり。そんな悩みを解決してくれるのがバーチャル獣医アプリの「エアベット(airvet)」です。

 このエアベットはチャットとビデオ電話で、24時間いつでも獣医師がバーチャル上で診察をしてくれるサービスです。さらに驚いたのが診察費。たったの30ドル(約3200円)しかかからない上に、時間制限もありません。

 そこで、このアプリを開発した背景などをCEO兼創設者のブランドンさんにお話を伺いました。

―エアベットを作ったきっかけは?

 獣医をしている父親からインスピレーションを受けました。昔から自分のペットの体調が良くないと、すぐにメールやビデオ電話で父と連絡を取り合っていました。どんなに些細なことでも、即時に獣医師からアドバイスをもらえると安心するもの。そこで、全米のペットオーナーにも同じように安心してもらいたいと思い、獣医アプリを作りました。

―このアプリの特徴は?

 まずは24時間いつでもオンデマンドで飼い主と獣医をつないでいることです。獣医師の登録数は全米で3000人を超えています。

―パンデミック以来、何か変化はありましたか?

 かなりありましたね。最初の2カ月だけで、プラットフォームは7倍アップ。アプリストアでは「遠隔ペット医療」で最も人気なアプリとなりました。できるだけ移動を避けたいという高齢者の方の需要の増加もみられました。

  ◇  ◇

 ロサンゼルスではロックダウン突入から5カ月が経過。ふだんの生活に戻るまでの道のりはまだまだ長そうです。

 実は私も生後9カ月になるラグドールを飼っているので、エアベットをダウンロードしています。獣医の予約が難しいパンデミックの中、夜中でもすぐに獣医さんと話せると思うと、とても心強いです。

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