第2波懸念の4連休…それならドライブスルーで人気店の味を!プロレスラーら盛り上げ役で“参戦”へ

広畑 千春 広畑 千春

 コロナ禍に苦しむ飲食店を救え、そしてスポーツの火を消すな―。

 23~26日の4連休、大阪・鶴見緑地で、20を超える人気店が、こだわりの弁当をドライブスルー形式で販売する「ドラべん」が開かれる。メニューには神戸牛やウナギ、夏にぴったりのスパイシーなカレーや冷たい飲み物も。新たに第2波の懸念で試合やイベントの中止が相次ぐスポーツ界からもプロレス選手やビーチサッカー選手らが“参戦”し、暗い気分を一掃し、盛り上げに一役買おうと意気込む。

 「ドラべん」は福岡で5月に開かれた「ドライブスルーふくおか」を参考に、大阪市内のイベント企画会社が企画。6月に大阪・南港で24店が集まって開催し、2日間で約1千食、約100万円を売り上げた。

 それから1カ月、本来なら夏休みも始まり挽回を図りたいところだったが、イベントやスポーツ大会は中止が相次ぎ、店自体も消毒や座席制限などで思うように売り上げは戻らない。さらには、ひたひたと忍び寄る第2波…。そうした暗い雰囲気を吹き飛ばすべく、新たに呼び掛けに応じて“参戦”を決めたのが地元を中心に活躍するスポーツ選手たちだった。

 覆面プロレスラーのビリーケン・キッドさんもその一人。プロレスは屋内での試合のため、3月以降は試合が全く無くなった。緊急事態宣言中の4月には打開策にと無観客試合の有料配信にも挑み、大阪、名古屋、千葉、神奈川の選手が結んで、ファンに楽しさを届けてきた。6月からはようやく試合も再開され始め、今までのようにファンの前で…と思った矢先、感染再拡大で8月のイベントも既に二つ中止が決まった。

 「本当にギャフン、という気分です。それでも、暗いことばっかり言っていられない。外に出て、人と触れ合っていたら何かが生まれるはず。プロレスも元気にやっていると伝えたい。お腹がすいたら、おいしいご飯を食べる。苦しいときは無理にでも笑っていたら、なぜか楽しくなり、元気になる」とビリーケン・キッドさん。米国ではドライブスルーでの試合観戦イベントも行われており「リングで試合する格闘技同士タッグを組んで“ドライブインプロレス”なんかも出来たら…。どんな形でも絶対また戻ってきますよ」と夢を語る。

 弁当販売は4日間とも午前11時~午後2時(売り切れ次第終了)。「ドラべん」のホームページから前日までに予約する。ビリーさんは26日に出演するほか、25日にはビーチサッカー日本代表の松田康佑さん、キックボクシングのタネヨシキさん(同)らも参加を予定している。

■ドラべん https://dora-ben.shop/

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