ブサカワだから目にとまった子猫、毛の模様はまるで牛のよう、ケージの中から“好き好き”アピール

渡辺 陽 渡辺 陽

中学校の近くに兄弟と一緒に捨てられていた子猫。ウシ柄のうしまるくんは、普通に可愛いというよりブサカワ猫だった。兵庫県に住む前田さんは、保護団体に掲載されるうしまるくんを見るのを楽しみにしていた。実際に会ってみると、うしまるくんはケージの中から手を出してアピールしてきた。

ブサカワ猫、個性がキラリ

2013年10月、子猫のうしまるくんは、兄弟と一緒に段ボール箱に入れられ中学校の近くに捨てられていた。箱の中には白黒の子猫が2匹、キジトラの子猫が2匹いた。生後1カ月くらいだったという。

発見した中学生が保護団体「淡路ワンニャンクラブ」に届けて保護された。4匹は、ガリガリに痩せていた。

前田さんは、2012年11月にシュシュくんという子猫を迎え、2013年6月には淡路ワンニャンクラブから安邑(あむら)ちゃんという子猫を迎えた。2匹以上増やすつもりはなかったが、安邑の里親になってからもずっと淡路ワンニャンクラブのブログを見ていた。

「うしまるはブサカワ猫でした。何度もブログに登場したのですが、ある日、ブサカワだったうしまるのすごく可愛い写真が載っていたんです。写真に一目惚れして淡路ワンニャンクラブに連絡して『うしまるを迎えに行きます』と言いました」

ケージの中から猛アピールをする猫

3匹の兄弟は生後1カ月半くらいで里親が決まったが、ブサカワ猫だったからなのか、うしまるくんだけが残っていた。生後2カ月半くらいになっていた。

「会う前から引き取ると決めていました。12月16日に迎えに行ったのですが、スタッフさんにすごく可愛がられていたので人がすごく好きなんです。ケージの中から手を伸ばして、出して、出してと甘えてきました。喉をゴロゴロ鳴らしながら地団太を踏むようにフミフミする姿が可愛くてたまりませんでした」

 猫を見ているだけで幸せ

人が大好きで、好き好きとアピールしていたうしまるくん。じつは、猫には厳しかった。淡路ワンニャンクラブに新しい猫が来たら、まずはシャーッとご挨拶した。

前田家にやってくると、先住猫はうしまるくんを受け入れたが、うしまるくんがシャーッと威嚇した。ただ、翌日には一緒に寝ていたという。オス同士だからなのかシュシュくんとはつかず離れずという感じ。女の子の安邑ちゃんとは、まるで姉弟のように仲良しだという。

猫を飼うまでは犬派だった前田さんだが…

「猫は自由気ままで、気が向くと寄ってきたり、甘えたりするところがいいなと思いました。犬しか家族になった事がなかった私は猫の事を知らないし、猫には表情がないとよく周りから聞いていたので…。でもいざ、家に猫を迎えて見ると怒ったり、すねたり、喜んだり、楽しそうにしたりするのが発見でありどの表情も可愛くて可愛いくてたまらなかったです」

猫に囲まれた生活、そして猫にとっては一度は人間に捨てられ再び人間と暮らす日々。「その捨てられた命に私も主人も何度も生活の中で救われたり、生かされてます。この子達のおかげで幸せや愛が溢れてます」とかけがえのない毎日を過ごしている。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース