21年前…捨て猫を託してくれた小学生は、今どこに? 「家族に幸せくれた感謝を伝えたい」ある女性の願い

太田 浩子 太田 浩子

「拡散希望
1998年9月に愛知県津島市の津島神社から天王川公園で子猫の里親を探していた、当時小学生中学年くらいの3人組に伝えたいです。
中年の夫婦に薄めの茶トラを託したと思いますが、この3月に22年半の天寿を全うしました。優しい心が1匹の猫を救い、家族にたくさんの幸せをくれました。」
(※次の日に21年半と訂正されています)

 当時の小学生に届いて欲しい!とツイートしたのは、れいれい@乳がん垢(@5qwkqrwILfKftUM)さんです。小学校3~4年生くらいの男の子2人と女の子1人から、れいれいさんのご両親が託された子猫は、たくさんの人にかわいがられて幸せな21年半を過ごし、3月10日に亡くなりました。亡くなる前日まで、自力で歩いてトイレにも行き、苦しむことなく穏やかに旅立ったそうです…。

 このツイートに、
「優しい3人組さんに届きますように…優しさの連鎖がたくさんの幸せをくれたのですね。」
「私の地元で、たぶん場所的にその小学生と同じ小学校に通っていました。地元でこんな素晴らしい心温まることがあったなんて嬉しいです!微力ですがリツイートさせていただきます!3人に届きますように!」
「バスの中で泣きそうになりました。感動した。3人に伝わって欲しいですね。猫ちゃんも幸せだったと思いますよ。」
「素敵なお話です。是非、見つかると良いですね。」
と当時の小学生に届いて欲しいと、5万リツイートと11.3万いいねがつきました。

 れいれいさんはツイートで、この猫ちゃんをずっと「長老」と呼んできました。本当の名前は小学生がつけた名前なのだそう。長老くんが家に来たときは、高校生だったというれいれいさんに聞きました。

 ──長老くんの本当の名前は、なんというのですか?

 実は以前から、いつか当時の小学生を探す時に、つけてくれた名前をキーワードにしようと思っていたので、ツイッター上では「長老」とニックネームをつけました。公開した方が見つかりやすいかなと、今は感じています。

 ──なるほど、そういうことなんですね。長老くんを連れて帰ったとき、ご両親やご家族はどんな様子でしたか?

 うちにきたとき、キッチンのはかりで体重をはかったら300グラムしかなく、隙間に入ったり踏んだりしないように、みんなで隙間を塞いで慎重に行動してました(笑)。

 ちっちゃい子猫にみんな夢中で、家族全員の帰りが早くなりました。猫はあまり好きではなかったはずの母がつきっきりでしたね。しばらくして子猫が体調を崩したのですが、当時中学生だった妹が、お小遣いなしでいいから病院に連れてって!と頼み込んだくらいです。

 ──愛されていたことが伝わってきます。亡くなって3カ月以上たってから、小学生にお礼のツイートをしようと思ったのはなぜですか?

 以前から探してみようとは思っていました。
 リプでも何人かの方からいただいてましたが、実は「探偵ナイトスクープ」(朝日放送)にも2回ほど応募しましたが、採用されませんでした。父が新聞に載せてみようと言ったこともありましたが、30歳くらいだと新聞で見つかる可能性が低いのでやめようとなりました。

 それからは日々の忙しさに埋もれていたのですが、先日、両親と話していてふとあの時の小学生どうしてるのかなあ…という話題になりました。みんなに愛されて長生きしたことを伝えたいとなり、探してみようかと提案したらいいんでない?と言われました。それでめちゃめちゃ文章を考えてツイートしました。実は父の体調があまり良くなく、会わせてあげたいという私の思いもあります。

 ──話題になったことで、見つかるといいですね。

 多少広がればいいかなあと思ってツイートしたので、話題にしてもらって本当にびっくりしています。温かいリプをいただいたり、地元の方が積極的に広げてくださったりと、たくさんの方々の優しさに触れさせてもらってこちらの方が温かい気持ちになりました。

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