セクシー衣装でも顔にはフェイスシールド!?ようやく再開したラスベガスのカジノでのコロナ対策とは

今井 悠乃 今井 悠乃

 米国ラスベガスは、観光、ホテル、ギャンブルやサービス業で成り立つ煌びやかな街です。新型コロナウイルスの影響で失業率は全米最悪の28%を超えましたが、78日間の営業停止期間を経て、6月4日に多くのカジノが再オープンしました。

 今まで年に一度のペースで、10回以上ラスベガスを訪れていますが、コロナ前は人でごった返していた中心地のストリップ通りが、ゴーストタウン化していたのには本当に驚きました。

 では再オープン以来、カジノホテルではどのような感染防止策をしているのでしょうか。

・従業員のマスク着用の義務化
・ソーシャルディスタンスを保つ対策
・カジノテーブルの席を減少
・特設の手洗い場を設置
・客室の清掃の強化
・チェックインの際やカジノに入る前の体温確認
・バレーパーキング(係が駐車サービスを代行)中止

など、基本的なロジスティクスはカバーされているようです。

 スロットマシーンの稼働は1台おきです。カジノテーブルの席はアクリル板で仕切られ、何だかアメリカの銀行の窓口のようでした。カジノディーラーを含め、ホテルの従業員は全員マスクを着用しています。カジノフロアで踊るセクシーなお姉さんも、肌は出していても顔はフェイスシールドでカバー!

 名門ホテル「シーザーズ・パレス」のアイコン的なシーザーの銅像もゴールド色のマスクがお似合いです。テーブルゲームの際にギャンブラーのマスク着用を義務づけるカジノもあれば、ゲストのマスク着用を義務化していないホテルもあります。

 旅行客を呼び戻すために、多くのホテルでセルフパーキングを無料でサービスしていますが、大人気のサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」などの公演はまだ。私のようにショー、ビュッフェレストランやナイトクラブがお目当てでラスベガスを訪れる人にとっては、現在の段階では「ラスベガスは元に戻った」とは言えません。

 思えば、1年前には世界的なカリスマシェフ、ゴードン・ラムゼイ氏のレストラン「ヘルズキッチン」でランチをいただく機会にも恵まれました。大人数の集会はまだ禁止されているため、多くのアトラクションやエンターテインメントの再開も未定。大勢の人たちが安心、安全に集まれる日が待ち遠しいですね。

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