これぞ「テレワークの正装?」上半身はジャケット、下半身は... 「洋服の青山」の新提案が話題  

天草 愛理 天草 愛理

 新型コロナウイルス禍で在宅ワークが広がっている。自宅とはいえ、「ルームウエアではやる気が起きない」「オンライン会議があってラフな格好は難しい」という人も多いのでは。そんな人にぴったりな服装を、紳士服チェーン「洋服の青山」が店舗ショーウインドーのマネキンで紹介している。上半身がフォーマル、下半身はラフという奇抜な着こなしの写真がツイッターに投稿されると、「テレワークの正装」「究極のクールビズ」と称賛の声が寄せられた。

 斬新なマネキンが話題となっているのは京都河原町店(京都市中京区)。「新シゴト服」というテーマに沿ったオフィスファッションのマネキンがショーウインドーに並ぶ中、パソコンに向かう座像のマネキンだけは上半身がシャツにネクタイ、ジャケット、下半身はトランクスに靴下のみといったコーディネートでひときわ目を引く。

 「テレワークが広がっているので、この働き方を具現化できないかと考えました。お客さんに笑ってもらえるようなものにしたかったんです」と三島久典店長(47)は説明する。京都エリアのショーウインドーを手掛ける担当者に相談し、5月上旬に設置した。

 アメリカのニュース番組のリポーターが上半身はジャケット姿、下半身は丈の短いズボンでリモート出演した出来事に着想を得た。トランクスの色は、通行人の目に留まりやすく、近くに立つマネキンのブラウスやシャツの色とも同じ鮮やかな赤色を採用した。

 また、マネキンを着替えさせている途中なではなく「狙ったディスプレー」だと主張するためにあえて靴下をはかせた。トランクスと靴下はいずれも自社商品という。

 洋服の青山は4月にも、軽量スーツをPRするためにアクロバティックなポーズをとったマネキンをディスプレーし、話題を集めた。三島店長は「注目してもらったので、次も楽しみに待ってくれている人がいるのではないかと思いました」と会心の笑みを浮かべ、「喜んでもらっている声を聞いてありがたいです。今後も楽しい演出を考えているので、若い人にも身近に感じて足を運んでもらえたら」としている。

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