休校中の小6がほぼ独学で作った3D版「鬼滅の刃」の無限城が驚愕の完成度…父が語るその素顔

広畑 千春 広畑 千春

 先日、全国の子どもや大人達に惜しまれながら最終回を迎えた人気漫画「鬼滅の刃」。その大ファンという、ある小学生男児が、コロナの休校期間に3日間がかりで作り上げたという最終決戦の舞台「無限城」の3D画像がネット民を震撼させています。そのスケールや細部に渡る再現力は、本当に小学生がコレを???という完成度。ツイートした父親に、その素顔を聞いてみました。

 画像はTwitterユーザーのDecoponMAGI(@XenoXss)さんが今月13日に投稿。瞬く間に拡散され、これまでに12.2万リツイート、いいねの数は48.2万にも上っています。

―息子さんは小学生とのことでしたが?

「はい。小学6年生です。コロナによる休校が続いているので、まだ授業は受けられていませんが…」

―いつからプログラミングを?

「小学3年生の終わりくらいからプログラム教室に通っています。定番のbiscuit、scratchを自由に操れるようになった後、Unityに移行して今はなかなか苦労しているようですね。blenderは1年ほど前、Twitterで見た動画で興味を持ち、教室とは関係なしに集中してやったあと半ば挫折して放置、今回再びやろうと思い立ったようです

―す…凄い…。ツイートによると3日がかりで作られたとか。

「そうですね。3日ほどパソコンに向かっていたようです。ただその間もゲームのフォートナイトや“あつ森”で遊んでいたようなので、3日丸々と言うわけではなさそうですが…」

―でもなぜ無限城を?

「鬼滅の刃が好きでイラストを描こうとしたのですが、背景を描くのが大変すぎるので3Dで作ろうと思ったようです。イラスト自体は学級新聞に載せるために描こうとしていたらしいんですが、こっちの方が凄いことになったのでは…という…(笑)」

―苦労されたところや、こだわりの点などを教えて下さい。

「上下にある鏡の設定が難しかったようです。何やら『パラメータとかが全然わからない!』と叫んでいたので、そこだけは親の私も分からないなりにネットを見て数値入力だけ手伝いました。こだわった点は、合わせ鏡で無限に続くように見えるようにしたところ、満足してる部分は中央の『鳴女』という鬼が座っている、木の枝が壁を這っているような場所の出来、だそうです」

―もう、凄すぎて言葉がない...というか知識がなくて雲をつかむような思いですが...。話題になったことについて、息子さんは何か言ってらっしゃいました?

「リツイートやいいねの数がどんどん増えていくのを見て、『え?僕すごくね?!凄い!嬉しい!』と言っていましたね。その後、もう一度尋ねてみましたが、ふざけた答えしか言いません(笑)」

 そんなDecoponMAGIさんですが、普段は「僕のアドバイスは右から左に聞き流されるので、特に親として何かやっていた感じはありませんね(苦笑)」とのこと。「彼は何かを勧めても興味がなければ全く続きませんし、教室なども色々通わせた結果プログラミングと絵画教室だけが残ったような感じです。親として何かできたことはなく、今回のことが皆さんに褒めていただけるほどになったのはただただ本人がやりたいことをやったからだろうと思います」と話します。

 驚くほどの才能ですが「今回たくさん褒めて頂けましたが、パソコン以外の点ではまさにただのクソガキというか典型的な小学生男子で、言葉は乱暴だし、ゲームしかしないし、宿題やりたくないし…と言う感じなので、非常にギャップを感じています(笑)」とも。「投稿した翌日には『40万も“いいね”もらったんだから、今日くらい宿題やらなくてもいいじゃん』と言い始めたので『40万の男なら、この程度の宿題は簡単にこなせるんじゃないかなー』と言い返したところ、意外と素直に机に向かってくれたのは面白かったですね。普段は机に向かわせるまでが大変なので…」と教えてくれました。

 なんとも、素敵なご家族。ちなみに、息子さんは、無限城の制作にかかっていた3日間以外はクラスメートとフォートナイトをやっていたそうで、毎日午前中はDecoponMAGIさんが付き添って宿題をするものの、「やりたくなーい!と叫んでは怒られて、と言う…」だそうです。ああ、一気に親近感が湧いたのは、私だけでしょうか…。でも、こんな凄いもの作ってこられたら…全部許してしまいそうです(笑)

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