コロナ禍のストレスは占いで解決!?電話占いにドはまりした友人の困ったエピソード

島田 志麻 島田 志麻

コロナ禍で家族以外と話す機会がほとんどなくなり、ストレスが溜まっている人も多いのではないでしょうか。私の友人Aもその1人であり、彼女は巣ごもり生活のストレスをすべて占いにぶつけています。

Aは昔から、占いなどのスピリチュアルなものが大好きでした。結婚相手こそ自分で見つけましたが、新居はどこに構えるべきか、子供はいつ頃生むべきかなど、すべて占い師に頼っていたのです。当時から自分の人生を占い師に任せていたAに、周囲は呆れていました。

このコロナ禍の影響を受け、Aはさらに占いにはまっています。巣ごもり中に彼女がはまったのは電話占いです。電話占いとは名前の通り、対面ではなく電話で占い師に相談を聞いてもらうものです。生年月日を伝えることで性格を分析してくれたり、悩み事を打ち明けると、具体的なアドバイスをもらったりできるそうです。

Aは占ってもらうたび、私に報告をしてくれました。

「子供の学力が心配でB先生に相談をしたら、勉強机に塩を置いてあげると集中力がアップするって言われたの」

「巣ごもり生活で主人と喧嘩してばかりなんだけれど、どうすれば仲良く過ごせるか教えてもらったの」など。

正直なところ、自分で考えたら解決できそうな悩みですが、Aはそれらをすべて占いの先生に相談しているのです。私は気になっていたある質問をAにしてみました。

「ところでその電話占いっていくらぐらいするものなの?」

「占い師にもよるけれど大体1分300円ぐらい。でも私はポイントが貯まっているから、割引き料金で相談ができて、1分200円ぐらいだよ。悩み事も解決するし本当におすすめだよ」

との回答が。

安くても1分200円。10分話をすれば2,000円です。そこで私は思わず言いました。

「いくらなんでも高すぎない?10分会話して2,000円なら、友達や親に相談したほうが良いんじゃない?」

するとAは急に怒りだし

「その人の運命というものは決められていて、それを明確に答えられるのはB先生しかいないの!B先生のおかげで私は素敵な家を手に入れられたし、子供だって生むことができたのよ!」

「そ、そうだよね。ごめんね」

占いのことや信頼している先生のことを少しでも悪く言うと機嫌が悪くなってしまうので、それ以上私は何も言うことができなくなってしまいました。

ちなみに Aの実家はかなりの資産家です。本人ははっきりと言いませんが、実家からは相当援助をしてもらっているようです。恐らくそのお金で毎日のように占い師に電話をしているのでしょう。

占いにどっぷりとはまっているAの話がだんだん面倒になってきた私は、次第に距離を置くようになりました。しかしある日。LINEでAからメッセージが送られてきました。

「巣ごもり生活で太っちゃったから、いつ痩せられるか先生に聞いてみたの。そしたら、電話占いを友達に紹介したら運気が上がって、自分の願望を叶えられるって言われたの。 私の先生を紹介するから電話してくれない?」

このLINEを最後に、私はAと連絡をとるのは、しばらくやめようと決めました。占いそのものが悪いとは言いません。実際に問題が解決することもあると思います。ですが、明らかに勧誘とわかることに、知人や友人を誘うのは考えものです。巣ごもり生活でストレスが溜まる中、Aにとって他に良いストレス解消方法はないものかと考えた出来事でした。

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