コロナ禍の今、NHKが『未来少年コナン』デジタルリマスター版を放送 宮崎駿監督の不朽の名作、感動再び

山本 明 山本 明

5月3日(4日深夜)より、NHK総合テレビジョンにて「未来少年コナン」のデジタルリマスター版が放送中です。NHKアニメ公式による放送前の告知ツイートには2.6万リツイートと3.4万いいねがつき、またリプライ欄には「懐かしい!!嬉しい!!」「今もず―っと心に残っているアニメです!」と再放送を喜ぶ声が寄せられ、話題となりました。

こちらは放送中であった原泰久氏原作の人気アニメ「キングダム」の新型コロナウイルスの影響による放送延期を受け、急きょ放送が決定しました。NHKの数多くのアーカイブの中から「未来少年コナン」を選択した理由や、コロナ禍の今、この作品へと託す思いなどについて、NHK広報局の担当者に聞きました。

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「未来少年コナン」は最終戦争後の荒廃し、人類存亡の危機に瀕した地球が舞台です。「のこされ島」で暮らす少年コナンが、海辺に漂流してきたふしぎな少女ラナを助けたことから物語は始まります。今から42年前に「日本アニメーション」によって制作されたこのSFアニメは、名匠宮崎駿氏の初監督作であり、高畑勲氏、大塚康生氏といった現在の重鎮がスタッフに名前を連ねた、日本TVアニメ界の金字塔です。

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―なぜこの作品の放送を決定しましたか。

 この枠は、「進撃の巨人」「映像研には手を出すな」「キングダム」など大人に向けて、見ごたえのある新作アニメを放送してきました。「キングダム」が放送延期になるということで検討し、過去の作品ではありますが色あせない名作として大人たちの期待を裏切ることのない「未来少年コナン」を送り出すことになりました。

―大きな反響を呼びました。

 もともと人気が高い作品とは承知していて、コナンを見て育った世代が「また見たい」と思っていらっしゃると感じていました。また、若いアニメファンにも宮崎駿演出のこの名作を喜んでいただけるものとは思っていました。しかし、放送決定についてここまで大きな反響があるとは想像しておらず、少し驚いています。「未来少年コナン」の作品としての底力を見せつけられた気がします。

―なぜこの作品が、人の心をとらえ続けるのだと思いますか。

 いつの時代のだれが見てもコナンの気持ちやラナの気持ちが痛いほど伝わり、共感できるからだと思います。冒険物語の面白さに加え、現代に生きる私たちがともすれば忘れてしまいがちなピュアな心を描いているからこそ、多くの人がこの作品に夢中になるのではないでしょうか。

…放送の仕様について聞くと、「内容や画面サイズは、日本アニメーションの制作されたデジタルリマスター版をそのまま放送しています」との答えが返ってきました。ただし、NHKの放送尺(時間)に合わせるため、途中のアイキャッチ部分などで多少の調整をしており「『完全』ノーカット版ということにはならない」とも。

―コロナ禍によるステイホームの今だからこそ、この作品をどのように楽しんで欲しいですか。

 新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う自粛で、ストレスを抱えたり鬱々としていらっしゃったりしませんか?このアニメを観て、誰かを思うまっすぐな気持ち、人に手を差し伸べることのあたたかさ、頑張ることの尊さ、そんなことを感じて頂ければ幸いです。

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なお、「未来少年コナン・デジタルリマスター版」」は現在の枠で全話放送予定とのこと。ぜひ最後まで冒険の行方を見届けたいですね。

◆「未来少年コナン・デジタルリマスター版」…NHK総合テレビションにて毎週月曜午前0時10分放送中(日曜深夜)

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