これもご縁…高齢男性が飼えなくなり猫カフェに来た子猫、ほかの子と間違えられてお見合い→里親が決まる

渡辺 陽 渡辺 陽

 

長野県に住む高齢男性が飼っていた猫が子猫を産んだが、男性は猫を飼えなくなった。男性の娘が子猫たちを岐阜県の猫カフェに持ち込み、里親を探すことになった。猫を探していた小林さんは、持ち込まれた子猫のなかの1匹と出会った。

高齢男性が飼えなくなった子猫

長野県に住んでいた一人暮らしの高齢男性が親子の猫を育てていた。7匹の子猫たちは2019年5月に産まれたそうだ。何らかの事情で男性が猫の面倒をみられなくなり、男性の子供が子猫たちを岐阜県の猫カフェ、猫ハウス空(くう)に預けに来た。 

子猫たちは雑種だが、長毛で人気があったそうだ。

血統書付きじゃなくていい、保護猫をもらおう

岐阜県に住む小林さんは、歴代、もらってきた雑種の猫を飼っていた。ミーちゃんというアメリカンカールの子を飼っていたが、2019年1月、8歳の誕生日の直前に腎臓の病気で亡くした。小林さんはショックを受けて毎日泣いていたが、半年経った頃、もう一度猫と暮らしたいと思った。

「ミーちゃんはペットショップで買ったのですが、子猫の時から吐いたり、下痢をしたりして弱かったんです。血統書付きの猫は弱いのかもしれません。ペットショップで買う必要はないので、里親を待っている子がいるなら保護猫を譲渡してもらおうと思ったんです。でも、ペットショップで売れ残った子はどうなるのかと思うと複雑な気持ちになりますが…」

岐阜県に住む小林さんの知り合いが猫ハウス空に勤めていて、7匹のうち1匹の子猫の写真を送ってきた。可愛い女の子だった。

「見に行ってみたのですが、写真の子とは違う猫が出てきたんです。兄弟だったので間違えたようでした。あれ?と思ったのですが、男の子が欲しかったので、その子を譲渡してもらうことにしたんです」

女の子の猫と2匹一緒にもらってくれないかと言われたが、同居している小林さんの母親が、多頭飼いに反対したので1匹しか飼えなかった。後日、残っていた子も里親が決まり、みんな幸せになったという。

甘えてくれる猫と暮らしたい

名前はトムくんにした。生後2カ月になっていた。初日からソファでぐっすり寝た。不思議なくらい小林家にすぐなじんだ。

小林さんの初代の猫は男の子だったが、その後、4匹の女の子の猫を飼っていた。男の子は寂しがり屋で甘えん坊なので、久しぶりに男の子の猫を飼ってみたくなったのだという。

「女の子はツンデレだけど、飼い主がゆっくり過ごせます。でも、男の子は甘えん坊で、遊んであげないと欲求不満がたまるし、仕事で出かけるとニャアニャア言うんです」

甘えてほしいという小林さんの願いがかなって、トムくんは、毎日小林さんと一緒に寝ている。

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