ふわふわエリザベスカラーなら、猫さんも快適!ストレスなし! うまく選ぶコツを獣医さんに聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 ケガや傷を、犬や猫が舐めたり掻いたりして悪化させるのを防ぐエリザベスカラー。動物病院などで一般的にすすめられる物はポリプロピレン製が多く、着けたとたんにかたまってしまったり、動くとカラーがあちこちにぶつかってかわいそう。犬猫だけでなく飼い主さんにとってもお悩みアイテムです。そんななか、もやぴっぴ(@moyashidayodayo)さんが、「うちの猫、前足怪我したとこ舐めて悪化させちゃうからエリザベスカラーつけたいけど普通のカラーだとかたくて嫌かなと思ったからふわふわのやつを買ってみたらわりと快適そうだった」とツイートしたところ、13.5万を超えるいいね!と4.4万を超えるリツイートがつきました。

 「こういうのを探してたところでした!」「知らなかった!ふわふわ♡少しはストレス軽減できそうですね。」「こんないいものあるなんて知りませんでした‼️今までエリザベスの時かわいそうだなって思ってたんです‼️」というリプライが集まりました。もやぴっぴさんは「柔らかいこともあって後ろ足とかはとどくし保護したい場所によって使うものは変わってくるので獣医さんに相談したりしつつ考えてくださいね〜 あとサイズ選べるのも良かったです」と補足しています。

 リプ欄にはほかに、同じようにふわふわカラーをつけてまったりしたり、ポリプロピレンカラーでショボンとしたり、「どん兵衛」のカップの底をくり抜いた手作りカラーを着ける猫さんの写真があふれました。エリザベスカラーについて「エール動物病院」(兵庫県芦屋市)の院長・伊藤淳先生に聞きました。

 ──ふわふわのエリザベスカラーが話題になったのですが、獣医さんとしてはどう思われるのでしょうか?

 傷がどこにあるのか、どこを守りたいのかなんですよね。このカラーの場合は、なめようとするコなら肩のあたりの傷にいいと思います。ただし、保護したい場所によってはやわらかいからつぶれてしまって傷に届く可能性もありますし、サイズを大きくする必要があるかもしれません。

 ──ポリプロピレン製じゃないといけないということはないんですね?

 私はポリプロピレンのカラーはあまり使いません。あちこちぶつかるし、食べたり遊んだりするときに引っかかったりして生活の質が悪くなるだろうと思うんですよね。いかにストレスなく傷口をカバーするかを考える必要があります。

 ──では、どんなエリザベスカラーがおすすめですか?

 すべての場所をカバーするものというのは難しいです。なめるか後ろ足で掻くかになるので、傷をカバーするにはどこをおさえるのが合理的なのかということを考えます。患部さえ隠せればどんな方法でもいいと思います。たとえば、避妊手術などのお腹周りの傷を隠したい場合は、術後服をよく使います。服が嫌いでなければ、快適に過ごせるんですよね。ただし、術後服では顔や足はカバーできません。

 ──なるほど。傷口の場所にあわせた方法を考える必要があるんですね。

 エリザベスカラーを着けるだけでパニックになるコもいますし、着けるコの個性も見極める必要があります。ほかに鼻が長いか短いかでも必要なサイズが変わります。

   ◇   ◇

 獣医師向けに医療機器やエリザベスカラーなどを販売するメーカーに聞いたところ、ポリプロピレンを使用するのは耐久性、強度、耐薬品(酸、アルカリを含む)性に優れている素材だからということでした。ポリプロピレン製は、しっかり顔まわりをカバーしつつ透明であれば視界を遮りません。傷の場所と愛猫や愛犬の性格も考えつつ、獣医さんと相談して傷を守る方法を決めるとよさそうです。

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