初詣は混雑間違いなし!?「こまネズミ」いる神社 来年のえと、はや参拝者でにぎわい 

京都新聞社 京都新聞社

 こま犬ならぬ「こまネズミ」が鎮座することから「ねずみの社」として知られる京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町の大豊(おおとよ)神社では、ねずみ年を前に年賀状用写真の撮影や一足早く参拝に訪れる人などで例年以上のにぎわいを見せている。

 境内にある末社・大国社は祭神として大国主命(おおくにぬしのみこと)を祭っている。大国主命が野火に囲まれた際、ネズミに命を救われたとの神話が古事記に残ることから大国社前に「こまネズミ」が鎮座する。向かって右側は学問を象徴する巻物を持ち、左側は全ての源を表す水玉を抱えており、学業成就や子授け、安産などの御利益があるという。

 同神社によると、全国的に「こまネズミ」がある神社は珍しく12年に1度のねずみ年の正月には全国から大勢の人が訪れるという。2008年には参拝者が殺到し、ピーク時には2時間待ちの長蛇の列が敷地外まで続くほどのにぎわいだった。

 今年は10月ごろから、年賀状用の写真を撮ったり、正月の混雑を予想して先に参拝を終えたりする人が増えている。観光で東京から訪れた小林陽子さん(68)は「こま犬よりかわいらしくて御利益がありそう。いいねずみ年になるように」と話し、こまネズミの頭をなでていた。

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