モデルのSUMIRE、女優挑戦後の心境変化「友人を冷静に観察」

石井 隼人 石井 隼人
モデルで女優のSUMIRE(撮影:石井隼人)
モデルで女優のSUMIRE(撮影:石井隼人)

モデルで女優のSUMIRE(24)が、10月6日スタートのWOWOWオリジナルドラマ「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」(午後10:30)で連続ドラマに初出演する。過去2度に渡りドラマ化された「殺人分析班」シリーズのスピンオフ。古川雄輝演じる男が殺人鬼トレミーになるまでを描く。アパートの隣人・浅田吉佳役のSUMIREにとって初尽くしの作品となった。

昨年1月公開の映画『サラバ静寂』で女優デビュー。連続ドラマ出演は今回が初めて。映画と連続ドラマの撮影現場の違いを知った。「映画の場合は短いスパンで撮影を終了させるので、パッションがより強いと感じました。連続ドラマの場合は撮影期間も長いし、打ち解ける時間もあるので、アットホーム。チーム感がありました」と身をもって経験した似て非なるもの。

主演の古川雄輝とも初対面の初共演。「人見知りをしてしまう性格なので、初めましての緊張感は凄かった」と苦笑いも「ご挨拶した時に『英語は喋れるの?』という話になって、お互い海外留学経験があるということがわかり、そこから自然と打ち解けることができました」と同じ境遇が和みアイテムに。人柄にも救われて「古川さんはとても真面目な方。クランクインの時は古川さんがどのように八木沼というキャラクターを演じるのか観察しつつ、自分もしっかりと役を演じ切らなければとスイッチが入りました」と感謝する。

兄から暴力を受けるというハードなアクションにも初挑戦。「怪我をしないように入念にリハーサルをして。今回は受け身の立場でしたが、逆に私が暴力を振るう側を演じるとしたらどの程度まで上手に表現できるのだろうか…と考えて怖くなった」と演技の奥深さに思いを馳せながら「私がこれまでやってきた仕事の中でも絶対的にやったことのない表現でした。でも日常では経験できないことを演技で追体験するのが芝居の面白さ。凄く勉強になりました」と充実した表情を浮かべる。

新人女優として「自信はないし、日々勉強中」と控えめだが「自分の演技に反映できればと、日常会話の中で人の喜怒哀楽を見たり、こういうシチュエーションのときに人はこういう反応をするのか…とか、友人を冷静に観察している自分がいる」と意識も変化。今回のドラマ初出演を通して「感覚的なものですが、体を動かして表現する中でちょっとずつ自分に合う演技がわかってきた。女優として成長できた気がしますね」と手応えを得ている。

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