外傷治療には「RICE」受傷直後の処置が大事

ドクター備忘録

松本 浩彦 松本 浩彦
 捻挫などの外傷は受傷直後の対応が肝要です
 捻挫などの外傷は受傷直後の対応が肝要です

 スポーツの秋です。当院は整形外科も標榜(ひょうぼう)していますが、秋になると明らかに外傷の患者さんが増加します。ギプスの使用量が増えることで医者は秋を感じるのです。で、今回は外傷について。

 外傷治療の基本は「安静」です。とくに初期治療はとても大切で、患部を冷却しつつ安静に保つことが最重要です。レントゲンで骨折がないと言うと患者さんは、良かったぁ、と安心しますが、実はそうではありません。

 骨折があれば否応なしにギプスを巻くので患部の安静は保たれますが、捻挫の場合は少々痛みがあっても患者さんはギプスを嫌がり、時に無理をします。このため捻挫は骨折より治るのに時間がかかることが多いのです。捻挫はストレッチや柔軟体操で予防できますので、準備運動だけは充分に行ってください。

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