スパイスカレー激戦区で見つけた絶品キーマカレー 2年連続でミシュランにも掲載

渡辺 陽 渡辺 陽

 大阪市中央区“くすりの町”として知られる道修町の一角、ビルの2階にスパイスカレーの草分け「Columbia8」がある。周辺にはカレーの香りがふんわり立ち込め、食欲をそそられること間違いなし。ランチタイムともなれば、客足が絶えない。

■「左手にししとう、右手にスプーン」

 同店のメニューは、「花火カレー」など数種類あるのだが、店主のオギミ~ル☆さんが、初めて来店する人にぜひ食べてもらいたいというのが、看板メニューの「キーマカレー」だ。小麦粉を一切使わないサラッとしたカレーの真ん中には、カレーに合うようスパイスを使って炊き込み、バジルを加えたライスが盛りつけられている。ライスは普通の白飯と違い、麦ごはんなのでプチプチした食感が楽しめる。

 ライスの上に乗っているのは、玉ねぎのピクルスとししとうの素揚げ。見た目にもインパクトがあるが、単なる飾りではない。スイカに塩をかけて食べると、甘みが増したように感じるが、それと同じような対比効果を狙ってトッピングされているのだ。オギミ~ル☆さんによると、ししとうの苦みが、スパイスの香りを感じやすくするのだという。キーマカレーと一緒に出されるグレープフルーツジュースは、カレーのチェイサー。いったんカレーの風味をリセットしてくれるのだ。

 ■「カレーはART」

 約30種類のスパイスが使われている「キーマカレー」。少しずつライスを崩して食べるのだが、最初にカルダモンの爽やかな香気が口の中に広がり、二口目を口に運ぶ頃にじわじわ刺激的な辛味がせまってくる。ルーの中にはいんげんの塩漬けが入っているのだが、このいんげんを噛んだ時に感じる塩気がさらに食欲をかきたてる。レーズンの甘みや、炒ったカシューナッツの香ばしさもスパイスと絡まり、めくるめくオギミ~ル☆ワールドに引き込まれていく。

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