スーパーのレジ打ち姿に変化「立ったまま」→「椅子に座って」 客からは「座れるようになってよかったね」

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 首都圏を中心に130店舗以上を展開するスーパーマーケット「ベルク」(本社・埼玉県鶴ヶ島市)が一部店舗で導入した「レジ専用椅子」がネット上で大きな話題になっています。レジカウンター内に椅子を設置することで、従業員の身体的負担を軽減しようというもの。当初は戸惑う店員もいたそうですが、現在では徐々に慣れ、「体が疲れにくくなった」「腰痛があるが少し楽になった」などとおおむね好評のようです。

「『レジは立ち仕事』固定観念を壊したい」

 レジ専用椅子は2024年3月までに、ベルクすねおり店、ベルクフォルテ津田沼店で試験的に設置。4月17日に開店したベルク中之条店(群馬県吾妻郡中之条町)に本格導入しました。

 来店客に理解を求めるため、店頭にポスターを掲示。椅子に腰掛ける店員のイラストの横に大きな文字で 「もっと笑顔の接客へ。」「只今実験中!」と書かれており、「ベルクはお客様に より良い接客ができるように、従業員の負担軽減の取り組みをしております。イスに座りレジでの接客をさせていただくことへのご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と呼びかけています。

 試験的に設置した店舗のチーフは、自身も体験した上で、「今までレジを打つ際は長時間立ちっぱなしでしたが、足が疲れたときなど座りながらレジを打てるのは体力的にも精神的にも楽になりました」とし、「他のレジスタッフの皆さんも最初は椅子に座ることに抵抗がありましたが、今は少しずつ慣れてきて、上手に椅子を活用してる方が増えてきております」。

 実際にレジ専用椅子を使った店員らは、「お客様から『座れるようになってよかったね』とお声がけされた」「体が疲れにくくなった」「腰痛を患っているので、少し楽になった」「手が空いたときに座ることができていい」「継続してほしい」などと話しているそうです。

 同社でチェッカーマネージャーを務める担当者は「オランダやイギリス、韓国などの諸外国においては『座ってレジを打つ』ということが当たり前、かつ、お客様もそれを受け入れています。ベルクでは『レジ業務は立ち仕事』という固定観念を壊しつつ、座ってレジを打つことによってレジ担当者の身体的、心理的負担が軽減され、笑顔あるより良い接客につながることを期待しております」とコメント。

 同社では今後、「新店舗でのレジ従業員の声やお客様の反応を収集、椅子の導入店舗拡大や業務改善につなげていきます」としています。

  同社の取り組みを知ったネットユーザーからは「全国的に増えたらいいのに」「どんどん広がってほしい」「スタンダードにして」「座ったままレジされても全然問題ない」「立ってやる必要ないですもんね」「海外ではよく見ます」などの声が上がっています。

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