「道の真ん中に倒れていた子猫」を保護した夫、実は猫嫌いだったが…奇跡の出会いが話題「毎日、幸せをありがとう」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「道の真ん中に倒れていた仔猫」

瀕死の状態で倒れていた子猫との出会いをつづった投稿がInstagramで話題になりました。

投稿したのは、小判つる姫さん(@koban0726turuhime1129)。昨年7月、帰宅途中の旦那さんが自宅に通じる小さな道の真ん中に横たわる子猫を見つけました。最初は死んでいるかと思ったそうですが、近付いたところ、かすかに子猫のお腹が動き息をしていることに気付いたといいます。

当時、猫がとても嫌いだったという旦那さん。いつもならば子猫を道の脇によけていたかもしれなかったとのこと。しかし、この日は違いました。

「この日、旦那は外壁の塗装を行うためお寺が仕事現場でした。帰り際にご住職さんに呼び止められ、命の重さについてお話を聞いたり、また仕事中には赤ちゃんを抱いた観音様を目にしたり…ご住職さんの言葉や観音様のことをふと思い出しながら帰ってきたところに、死にそうな子猫を目の当たりにしたのです。放っておけなくて、連れて帰ってきたんです」(小判つる姫さん)

死にそうな子猫を自宅に連れ帰った旦那さん

そして、小判つる姫さんが子どもたちと一緒にお風呂に入っていたところに帰宅した旦那さん。お風呂のドアをたたき、頭が泡だらけのまま顔を出した小判つる姫さんに向かって「どうしよう」と、連れ帰った子猫を見せました。小判つる姫さんは急いでお風呂から上がり、髪は濡れたまま閉店間際のホームセンターへ。子猫用のミルクやフードなどを購入。自宅に戻り、子猫にスポイトでミルクを飲ませ、タオルにくるんで体を温めました。何とか一命を取り留めたそうです。

翌日、子猫を病院へ連れて行きました。生後1カ月ほどの男の子、と言われた子猫。お腹はパンパンに張っていたとのこと。レントゲンを撮ったところ、お腹にガスが溜まっていたことが分かりました。あまりの空腹で空気を食べたため、お腹が膨らんでいたとか。

その後、毎日抗生剤の注射のため病院に通い、高カロリーのフードを食べるようになって、子猫は少しずつ元気になりました。そんな子猫をおうちにお迎えすることに。おでこの模様が小判のようだと「小判(こばん)」と名付けました。

やんちゃな子猫が愛情深い成猫に成長…猫嫌いの旦那さんは愛猫家に!

小判くんをお迎えしたばかりの頃は、子猫らしくいろいろなものに興味を示し、小判つる姫さんたちの足に飛びかかったり、かんだりするなどやんちゃに遊んでいたといいます。

数カ月後には小判くんに続き、倉庫の毛布にくるまっていた子猫・つる姫ちゃん(雌・推定1歳ほど)を保護。小さな家族がまた”ひとり”増え、小判くんもお兄ちゃんに。つる姫ちゃんをお迎えしてからは、やんちゃだった小判くんがだんだんと落ち着いてかみつきもなくなり、とても愛情深い優しい男の子になったとのこと。

また今年4月には、スーパーの前で大雨の中、びしょ濡れになりながら自動販売機の下に入り込んでうずくまっていた子猫・あさひくん(雄・推定1歳ほど)を子どもたちが保護。さらに家族が増えたそうです。

「今まで一度もシャーとか、ヴーとか怒ったことがない小判。新たに家族に加わった猫たちに対してもとても優しく接し、穏やかな子に成長しました。そんな小判からはたくさんのことを教えてもらっています。そしてこれからも学ぶことはたくさんあるように思います。何より、血のつながりなど関係なく受け入れ家族にできること。優しさは次の子に受け継がれ、優しさは連鎖すること。私たちは小判と出会えたこの奇跡に感謝をし、これからも100%の愛情を注いでいきたいと思います」(小判つる姫さん)

そして…小判くんと出会い、猫嫌いだった旦那さんも今では愛猫家に。小判くんも命の恩人でもある旦那さんのことが「大好き!」とのことです。

      ◇  ◇

今回の投稿には17万超のいいねがついたほか、感激のコメントが多数寄せられています。

「猫嫌いなのに救ってくれた旦那様に心から有難うを伝えたいです」
「小判ちゃんと旦那さんはきっと、出会うべくして出会ったんですね」
「涙が出ました。旦那様も必死の思いで助けてくださったのですね」
「最後の旦那さんの幸せそうな笑顔が涙を誘います。ありがとう沢山の小さな命を繋いでくれて本当にありがとうございます」
「猫嫌いが好きになるって相当です。最初に連れて帰ったパパさんの勇気も凄いと思います」

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