子どもを数時間だけ世話した夫「何が大変か理解できない」 それは「子がよそゆき対応」だから…「むしろ反省した方がいい」声続出

宮前 晶子 宮前 晶子

現在、育休中のA子さんは、夫の育児への無理解を嘆きます。「子供と一緒に過ごせて遊んで昼寝して、育児は楽でいいし楽しいだけ」と思っているような発言もしばしばあるそう。

「夫が育児に関わるのは遊ぶときだけで、お世話は頼まれたときのみオムツ替えをする程度。共働きでも家事育児は女がやるものと凝り固まった考えの人です」とため息。この夏も、夫から心ない言葉を投げかけられたと話すA子さん、どんな会話があったのでしょう?

そんなに楽なら、率先してやればいいのに

残念な言葉が、夫から出たのは、体調がすぐれず、夫に手伝ってもらった日のこと。ほんの数時間、子どもの世話をした直後、「子どもの世話がいつも大変だと言うけど、俺が世話した時はすごくいい子だったよ。パパの方が好きだから、俺の言うことは聞くんだろうなぁ。だから、何が大変か理解できないね」と痛烈な嫌味を言われました。

その時を振り返り、「何を言ってるんだと思いました。普段は、1日のうちたった2時間ほどしか子供と関わることがなく、今日たまたま1度だけ担当した歯磨きやその他の子供の態度だけで“大変なわけがない”と決めつけるなんて、とげんなりしました」とA子さん。

「私が何を言っても、子どもは“やだ”って言ってやらせてくれないんだよ。たった1日じゃ何もわからないし、そうやって決めつけないで。普段は面倒を見ないパパとは違って、ママの前では甘え放題なんだよ」と反論しましたが、あまりピンと来ていない様子だったそう。

「ギャン泣きしている娘に夫が呼びかけても存在すら無視されていたのに、そういうことはスルーなんですよね」とA子さん。

それよりも、「過去に掃除などに手が回らなかった時にも、“子供を理由に手を抜くな”と言われたことがあるので、ああ、これで今以上に家事も育児も手伝わなくなるんだろうなぁ。今後、私の手が回らなかった時は、サボってると言ってくるんだろうなと思いました」。

この時のことをママ友たちに伝えると、「自分の職場で入社1日目の新人から“この仕事楽っすね〜”って言われたらどう思うのかな?同じことなのにね」「ママが好きなんだね。心を開いている証」「子どもだってよそ行き顔になるんだよ!パパは、他人に近い位置ということだから、むしろ反省したほうが良いのでは?」などと全面的にA子さんを支持。

「子どもに“イヤ”を連発されて、思うようにしてくれないと、私のこと好きじゃないのかな?と不安に感じることもあるので、ママ友たちの言葉にすごく救われました。世のお母さんたちは、非協力的なパートナーや子どもの“イヤ”を乗り越えてきたんですよね」。

ちなみに、結局、夫が育児をしたのはこの数時間だけ。A子さんは、体調不良が続くなかで、炊事洗濯などの家事全般と子どもの世話をやり遂げました。「そんなに楽だって言うのなら、自分がやればいいのに、と夫に言ってやりたい」

両親が支え合って子どもの世話をする家庭が増えてきたとは言え、父親である夫は仕事を理由に、ほとんどワンオペ状態の母親や「子育てなど家のことは女の仕事だ」と考え、育児にはノータッチの父親という家庭も存在します。アンケートによると家事育児負担割合は「妻9割夫1割」が圧倒的の20%、中には妻10割が13.3%もいます(注1)。妻の負担が大きいのは、決して珍しいケースではありません。

本当に家族の状況を把握されているのか、自分がモラハラ発言をしているのではないか…今一度振り返ってみてはいかがでしょうか?

注1:ウェブスターマーケティングによる子育て経験のある女性309人を対象に「子育て中に起こった旦那の信じられない行動」に関するアンケート調査(育児経験のある女性309人に2022年5月19〜26日に調査)

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